2016.05.19

鉋を使ってみたくなったら・・ソリウッド木工教室【No.1558】

突然ですが、鉋(かんな)で木を削ったことがありますか?

どうでしょう?何割ぐらいの方があると答えるでしょうか?普段から頻繁に鉋を手にして木を削っている方は、仕事として鉋を使っている人ぐらいでしょう。ちょっと体験したことがあるという方を含めても、20〜40%ぐらいではないでしょうか?。もちろん、世代による差は当然あると思います。木工に近い職業についている私自身も鉋で木を削ったことは数えるぐらいしかありません。昭和の前半の時代は、まな板がちょっと汚くなってきたので、鉋でスッと削るなんて光景が家庭でも見ることが出来たかもしれませんが、現代ではなかなか日常生活で鉋をみることもないでしょう。

数日前に、岐阜県の高山で鉋削りの薄さを競う全国大会が行われたというニュースを見掛けました。

鉋削り、薄さを競う 高山市で全国大会 (岐阜新聞)

こちらの大会は、伝統的な木工技術の継承や大工道具を使った家具製作の技術向上を目的に毎年実施している大会だそうです。全五区の鉋自慢の職人さんが1ミクロン単位の精度で鉋で削った削りかすの薄さを競うもので、今年は850人が参加したようです。高山地方は無垢材を利用した家具作りや木の産地としても有名ですので、毎年高山で行われているのか推測しましたが、実際には毎年場所は変わっているそうです。

テレビなどで職人の方がす〜っと鉋を削り、鉋の上から短冊状の薄い削りかすが出てくるのを映像で見たことのある人は多いと思いますが、あれってそんなに難しいことには見えません。ですが、実際に鉋を手にしてひいてみると、なかなか上手くいきません。

私が鉋を削った際は、ある程度刃の調整が終わったもので、スッ〜と木材の上を滑らすように引くだけでしたが、安定して同じ薄さで削るというのは至難のことだということを身を持って体験しました。鉋は一度調整が終わったからといってもそのままにしておけば常に使えるといった道具ではありません。このあたりの扱い方が難しく一般の方が使うハードルをあげているような気がします。

鉋を使って綺麗に削るには、鉋を良い状態にしておく必要あります。鉋を使う際に事前にチェックしなければいけない点は、鉋台の状態、続いて刃の状態、最後に板の状態です。それぞれの細かい点については、2014年に瑞木@相模湖が書いたブログエントリーは読んでみてください。

鉋で綺麗に仕上げるためにチェックしなければいけない3つのポイント

このブログで書かれている内容は鉋を手にしたことがない人には何を言っているのかよくわからないかもしれません。要は綺麗に鉋がけするには事前準備が必要だということです。こういったことは意外と知られていない点だと思います。

鉋で木を削ったことはないけど、やってみたいと思う方は多いかもしれません。そんな方にオススメ情報です。

それがソリウッドが開催している木工教室です。

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ソリウッドの木工教室では鉋をはじめとする伝統的な木工道具を使った家具作りをコンセプトにしています。とはいえ、入会される方のほとんどが手道具をほとんど使ったことがないといった初心者の方です。はじめに受講して頂く基礎1年コースは、初心者の方でも無理なく作業できるよう比較的時間をとったカリキュラムになっています。よく全くの初心者ですが、ついていけますか?といった質問を受けますがもちろん大丈夫です。作業のスピードについては個人の差がありますので、同じクラスでも進捗が違うこともあります。ですが、そのあたりは状況に応じて講師となるスタッフがサポートしますので安心して通って頂けます。

ここ数年、基礎1年コースは年2回の募集を行っています。今年もその予定で4月に新たなクラスがスタートしましたので、次回の募集は10月スタートのクラスになります。現在、募集要項を固めており、それが出来次第6月中旬頃から募集を開始する予定でいます。詳細が決まり次第、ソリウッドのウェブに情報をアップしますので興味のある方はそちらも適宜チェックしてみてください。

賢木@吉祥寺

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