2016.04.26

パワーをとるか、環境への配慮をとるか。 木材乾燥も次世代型への流れになっています。【No.1535】

makitaと言えば電動工具でおなじみですが、結構いろいろな道具を開発しています。ハンディタイプの掃除機でも有名ですよね。そんなmakitaさんから発売されている草刈り機を購入しました。ソリウッドにはエンジン式の草刈り機が2台ほどあったのですが、故障してからは鎌で草刈りをしていました。まあ鎌だと限界があるんで、それほど草刈りをしていなかったです。でもやっぱり草が伸びっぱなしというのはみっともないなあと思っていました。今年こそは草刈り機を買って綺麗に区盛りしようと決めていました。私はエンジン式の安い草刈り機を購入するつもりでいましたが、バッテリー式草刈り機の評判を聞いた社長の「makitaのバッテリーのにしよう」との一声で良い物が来ました!今日は少し時間があったので、試しに工房周辺の草を刈ってみました。良いですね。軽くて音がしないので。確かにバッテリーの持ち時間は短いですが、時々しか使わないのであれば充分かなと感じました。

いまやバッテリー式のチェーンソーも発売されています。もちろんエンジン式に比べるとまだまだパワー不足です。が、ちょっとした枝を切ったり、薪作りをしたりするには充分という話も聞きます。これからもバッテリー式の道具はどんどん進化していくはずです。私もエンジン式のチェーンソーを時々使用します。やはりあの音が気になります。かなり大きな音です。耳当てをすると音は聞こえなくなるのですが、私が聞こえていないだけで回りには響いている訳ですからね…

車も電気自動車が普及し始めていますが、思ったより普及が進んでいない感じがします。ハイブリッド車はだいぶ普及していますが、充電式の電気自動車はまだまだといった感じですよね。それでもやっぱり電気化は進んでいくと思います。ソリウッドには2台のフォークリフトがあります。1台はエンジン式、1台はバッテリー式です。パワーはエンジン式に軍配が上がります。が、使いやすさでいうとバッテリー式ですね。やはり静かなのが良いです。ただ、バッテリーが劣化したときにコストが掛かります。だいぶバッテリーが劣化してきていて、交換を勧められています。でも、バッテリーを全て交換しようとするとかなりの金額になります。いずれ交換しなくてはいけませんが…

こうした流れは実は木材乾燥の分野にも及んでいます。ひとむかし前はボイラーを利用した乾燥庫しか選択肢がありませんでした。今はいろいろと選択肢が増えています。ソリウッドが選んだのは遠赤外線ヒーターを利用した木材乾燥です。これらのヒーターは電気で動きます。

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ソリウッドでずっと使用してきた木材乾燥機です。ボイラーの熱を利用して庫内の温度が60度ほどにします。中に大きなファンがついていてそれが回って風を起こします。稼働させると燃料がかなり消費するのと、ファンの音が大きいのがネックになっていました。また、ボイラーの故障も多いのも悩みのタネでした。

そこで昨年に新たな乾燥庫に変えました。
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こちらが新しくした木材乾燥庫です。だいぶシンプルになりました。なんと駆体と木製です。中に遠赤外線ヒーターが貼られています。その力で木材を乾燥させます。庫内の温度は40度くらいです。これで運用コストも下がりましたし、音の問題も解消されています。単純な仕組みなので、故障もほぼないと考えられます。温度が低いので乾燥完了までの時間は掛かりますが、その分木材への負担も少ないので満足しています。

ソリウッドで販売している耳つきテーブルの多くはこうした次世代型の乾燥庫で乾燥させた板を使用しています。すでに多くの板を遠赤外線型の乾燥庫で乾燥させていますが、乾燥後に大きな問題が起きたことはありません。時間を掛けてじっくり乾燥させる分だけ木材への負担も少なくより良いテーブルになっているのではないかと考えています。このあたりの事はデータとして表れにくいのが少し残念です。あくまでも感覚的な印象でしかないので。それでもこの乾燥方法にはとてもメリットがあると考えています。もしまた新しい乾燥庫にするならこうした方式のものを選ぶと思います。

瑞木@相模湖

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