2016.04.01

久しぶりに製材所に行ってきました。【No.1510】

昨日は久しぶりに製材所に行ってきました。過去に何度か製材所に行きましたが、丸太の製材に立ち会ったのはまだ1回しかありません。昨日も丸太の製材ではなく、厚い板を薄くするための製材でした。やはり丸太を製材するワクワク感にはかないませんが、それでも製材するというのはワクワクするのです。

大きな音を立てながら稼働する製材に向かって板が向かっていきます。そして全長に帯鋸が入るとガタンという音ともに手前の板が倒れます。そうすると中の木目が見えるようになります。この瞬間が製材の醍醐味です。

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木材を利用するうえで製材は欠かせない行程ではありますが、悲しいことに製材所の数がどんどんと減ってきています。新しい製材所が出来たなんて話は聞きません。聞く話はどこそこの製材所が廃業しただの、もう○○県には製材所がわずかしかないよといった話ばかりです。昨日行った製材所でもそんな話を聞きました。また、製材できる所の数が減ってしまったために製材所がパンク気味という話も聞いたことがあります。要するにたくさんあった製材所がどんどん廃業してしまうために、存続している製材所に仕事が集中しているというわけです。今まではすぐに製材してもらえたのに、今はなかなか製材してもらえないということもあるようです。景気の良い話のように聞こえますが、よく考えると寂しい話ですよね……

ソリウッドも元々は製材所をやっていました。現社長の代で長年続いた製材所をたたみ、家具工房として再出発をしています。家具工房をスタートさせた当初は製材所の建物を使用していました。現在はその建物もなくなり、製材所だった面影はみじんを感じられません。現在ソリウッドのショールームがある建物の奥に製材所があったのです。

製材の仕組みを簡単に説明します。製材にしようするのは巨大な帯鋸(バンドソー)です。帯鋸(バンドソー)という機械はこんなものです。
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これがソリウッドにあるバンドソーです。板を割ったり、あるカタチを作る際の粗切りに使ったりします。こうした機械は皆さんも1度は見たことがあるはずです。製材機はこれが巨大になったものです。

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左側にある緑色の機械が製材に使用する帯鋸です。鋸の刃が輪っかになったような刃物がグルグルと回っています。そこに丸太や板を送り込んでいきます。製材の肝は送り込みに使う台車です。丸太のような不安定は物をしっかりと固定できないといけません。なので、台車には丸太がしっかりと固定できるような仕組みがついています。

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台車の端にはこのようなコントロールボックスがついています。ここで丸太や板を固定する爪を動かしてしっかりと固定します。また何mm厚にするかなどの厚みを設定するのもこのコントロールボックスです。それらを設定したら、左に見えるレバーを倒します。そうするとこの台車が前に進んで、回転している刃物に入っていくわけです。製材する人はここで一連の作業をテキパキとこなします。製材という仕事はある程度数をこなさないといけません。なので、早く確実に製材できる人が重宝がられます。製材を依頼する人からすると早くこなせる熟練のオペレーターがいるととても助かります。なので、「あそこは数がこなせるからいい」とかいう話がでてきます。製材所によって製材に掛かる時間は結構違うようです。

製材した板はまだ乾燥が済んでいないので、工房にある乾燥庫に入れました。乾燥庫で乾燥させてようやく使えるようになります。今回製材した板はたいぶ水分が抜けているようで、含水率は高い所でも15%ぐらいでした。なのでそれほど時間も掛からずに乾燥を終えることができそうです。

久しぶりに製材所で製材に立ち会えて楽しいひとときを過ごすことができました。なかなか製材をお願いする機会はありませんが、たまにこういう事があると嬉しいです。

瑞木@相模湖

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