2016.02.28

メジャーではないけど身近に使われている木材【No.1477】

今日はテーブル選び方講座の開催日でした。こちらの講座では、無垢材テーブルを探している方向けにテーブルを選ぶ際にポイントとなる「樹種」、「サイズ」、「仕上げ」の3点について話をしています。無垢材テーブルを真剣に探している方にとって、損にはならない内容になっていると思いますので、どうやって選んでいいかわからない、あれこれ家具屋さんを見て回ったけど検討が先に進まないといった方のご参加をお待ちしております。無垢材テーブルを選ぶ際にしっておくべきことについての講座は毎月最後の日曜日の14:00〜になります。参加頂いた方にはささやかなプレゼントもお渡ししています。

さて、今日の講座の中で樹種についていつもより少し長く話をしました。ソリウッドの事務所には昔つくった木のサンプルがあり、それを使って無垢材家具にはあまり使われない樹種を紹介しました。

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まずは「樫」の木です。樫はブナ科の常緑広葉樹です。多くの樫の木の葉は、長く両端に鋸の歯のようにギザギザしているのが特徴です。材質は、樫という感じが表しているように、非常に堅く、重みがあります。上の板も長さ30cm弱で厚みが2cmぐらいの小さな板ですが、手に持つとずっしりとした重さがあり、それだけで硬いのがわかるぐらいです。堅いので加工がしづらく、乾燥にも時間がかかるとされています。日本では、古くから大工道具、特に鉋台としての需要が多く、鉄道の枕木、和太鼓のばちなどにも使われてきました。樹木自体はそこまで大きくならないので、テーブルの天板、箱物といったような家具に使われることは滅多にありません。

上の写真では少しわかりづらいですが、木の表面に細かい点々の模様がでてくるのが特徴です。このような模様はナラ材やブナ材といった材にも現れ、分類的に近いとされています。

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続いてシナ材です。シナ材といえば、シナ合板が頭に浮かぶ方が多いと思います。日本では、無垢板で使うことより合板の材料として使われることが圧倒的に多いです。私もシナの無垢板を見る機会は今までにもほとんどありません。シナ材は強度がそこまで強くありませんが、表面がキレイに仕上がり、加工や乾燥を易しい材です。また、曲げにも強くまさに合板向きといえる性質を持っています。

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続いて銀杏(イチョウ)です。材として読む場合はイチョウになります。イチョウは皆さんもご存知の通り街路樹として有名で目にしたことがある方がほとんどだと思います。製材されることを前提にまとまって生育させているというわけではないので、沢山流通しているというわけではないようです。イチョウ材は淡い黄褐色で、木目もあまり目立ちません。油分が強いので水に対しては強い性質になります。イチョウ材は碁盤や将棋盤に使われてたりしますが、まな板に使われることでも有名です。刃あたりが柔らかく、包丁の刃を傷めにくく、多くの料理家が愛用しています。

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最後に紹介するのは、栓材です。センとは読みます。センの木は、日本に広く分布していている樹木です。昔から漆器の下地や家具などにも使われている意外と身近な木材であります。ですが、その名前を知ってる方は少ないのではないかと思います。セン材は、木目の感じが国産広葉樹の王様と言われるケヤキによく似ています。元々、色味は違いますが着色塗装をしてしまうとケヤキとセンを見分けるのは難しいといわれます。そのため、ケヤキの代替材として使われることが多いです。そんな使われ方をされてしまったせいで、マイナーな存在になってしまったかもしれません。ですが、センは着色しなくても十分綺麗な仕上がりになります。オイルで仕上げると淡い褐色で明るい雰囲気の家具に仕上がります。

ちょうどセンの2枚はぎ天板になる板が吉祥寺ショールームにやってきました。

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ほぼ左右対称の木目になる天板になります。ショールームに展示してある板はまだ無塗装の状態ですが、オイルを塗るとほどよい艶がでて明るくも組めもはっきりとでる天板になります。明るく木目がしっかり楽しめるテーブルをお探しの方には自信をもってオススメできる板です。こちらの板の商品名はD50テーブルとなります。お問い合わせなどされる方は「ディーゴーゼロテーブル」と通知頂くと話がスムーズに進みますので、よろしくお願い致します。

賢木@吉祥寺

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