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家具屋で働く双子のブログ
一部耳つきの天板って何だ!?【No.1474】
以前から予告していましたが、2枚はぎの耳つき天板になる板が吉祥寺ショールームに届きました。今日届いたのは、2枚はぎの天板を作れる板5セットです。これまでは、板を接いで、反り止めの金具を取り付け、脚をつけるためのプレートを設置する部分を掘り込んだりしたあと、オイルを塗って乾燥させた状態で吉祥寺ショールームへ運んでいました。つまり、脚をつける以外の工程は全て終わった状態にしていたということです。この方法だとひとつの天板を製作するのに時間がかかってしまい、なかなか数をこなすことができませんでした。せっかく板の乾燥が終わってもお客様の目に触れることなく工房の片隅においてあるなんてこともありました。そこで、天板をけずり木目がわかる状態にした板を接ぐ前段階で吉祥寺のショールームに展示しようということにしました。
その第1弾が今日届いた5セットの2枚はぎ天板になる板たちです。瑞木@相模湖のオススメ板の中から5組を選んでいます。どれも特徴のある板なので、きっと気に頂ける方に巡り会うはずです。とりあえず、4セットをショールームの中に、1セットを階段上がった廊下部分に展示をしました。オイルを塗っていないので、艶がありませんが木目の感じは把握できるような状態になっています。私が一番感じた違いは、匂いです。これまではオイルを塗ったものだけを展示していたので、新作がくるとオイルの匂いがショールームに漂っている感じですが、今回は木を削った際の香りがします。なんだか工房にいった気分になってきます。木の香りが漂う家具屋もそうないですよね、きっと。でも、それがソリウッドスタイルかなと思います。
従来の天板現品に比べると、若干のサイズ変更や板の使い方、脚のデザインや位置、塗装など柔軟に対応することができます。
さて、今日はこの中で1つの天板に注目してみます。
こちらの天板はこれまでもソリウッドのウェブサイトにある耳つきページに掲載していました。そこには、「同じ丸太からとれた2枚の板を使った一部耳つき天板」と説明してあります。このブログでも再三耳つきテーブルについて書いてきました。しつこいようですが、耳つきテーブルとは、木の樹皮のカタチをそのまま残してテーブルにしたものをいいます。パンなどでも端の部分を耳といいますが、それと同じようなものと考えて頂ければわかりやすいと思います。では、こちらのトチ材の天板の説明にある一部耳つきというのはどういったものなのでしょうか?
文字通り、一部が耳つきということでしたが、裏返せば一部は耳がついていないということになります。どちらかというと一部耳がない天板といったほうがわかりやすいかもしれません。上の天板の写真を見て頂くと、両端のした部分にまっすぐの直線がでているのがわかると思います。この直線部分は、木の樹皮部分がまっすぐだったというわけではありません。この部分は意図的に耳の部分をカットしたところになります。
本来であれば湾曲の延長線上に耳の部分があったわけです。
こちらの写真は上の天板に使われている1枚の板を撮影したものです。天板になる前はこんなカタチをしていました。左側の部分が大きく湾曲しています。このままのカタチで天板にすると最大幅が大きくなりすぎてしまいます。そのためちょうど良い幅のところでカットしてしまいます。今回は片側だけをカットしていますが、板の形状によっては両端をカットすることもあります。
一部耳つきテーブルは板の形状によって仕方なく耳部分をカットせざるを得ない状態のことが多いので、全ての板で一部耳つきにすることは出来ません。ですが、全部耳つきだとすこしインパクトが出過ぎてしまうなど思っている方には耳の部分の印象が少し緩和されるのでオススメです。
また、木材が曲がっているところ、面白い木目になりがちです。そういった意味で面白い味のある天板になることもあります。
今日は耳つきテーブルのなかでも少し特殊な一部耳つきの天板について、みてきました。例で挙げたトチ材の一部耳つき天板は長さがそこまでないので、長さ1500mm程度の天板になります。ですが、ですがトチ材らしい少し艶のある表情豊かな天板になると確信してます。ご興味のある方はぜひ吉祥寺ショールームにお越しください。
賢木@吉祥寺
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