2015.12.23

クリスマスにまつわる木材【No.1410】

いよいよ年末といった雰囲気になってきましたね。吉祥寺ショールームは28日(月)が年内最終営業日となります。新年は7日(木)から通常営業となります。休業期間中に頂いたメールなどによるお問い合わせにつきましては7日以降順次返信させて頂きます。

なお、相模湖工房も吉祥寺ショールーム同様29日から1月6日まで休業とさせて頂きます。木工教室は9日(土)からになります。こちらもお間違えのないようよろしくお願い致します。

今日の吉祥寺の街もクリスマス商戦真っ只中といった感じで、様々な場所でケーキやチキンが売っています。ソリウッドでは、小物の扱いがほとんどないので、クリスマス商戦といったものとは無縁ではありますが、この時期普段とちょっと違うことがあります。それはクリスマスリースです。毎年、ソリウッドの1階にあるお花屋さん「4ひきのねこ」さんにお願いして作って頂いています。

ソリウッド クラフィスさん(@soliwood_crafis_kichijoji)が投稿した写真 –

毎年おまかせでお願いしていますが、毎年趣向をこらして頂き素敵なものを作って頂いています。今年もボリューム満点なクリスマスリースを作って頂きました。

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これは昨年のものですが、ここまで豪快なクリスマスリースはあまり見た事がありません。吉祥寺ショールームへの階段を昇ったところに吊り下げてあります。こちらのリースはインパクトもあるので、クリスマスの時期が終わってもずっとそのままにしておきました。今では、色がすっかり茶色になってしまいましたが、それもまた趣があって素敵です。私自身、大変気にいっているのでこのまましばらく飾っておく予定です。緑の葉っぱの時も素敵ですが、少し枯れてきて茶色になってもまた違った魅力をみせてくれます。木や植物の良いところでもあります。

さて、なぜクリスマスにはリースを飾るのでしょうか?クリスマス時期にはよくみるリースですが、その由来や意味合いを知っている日本人は少ないのでしょうか?私もそんな1人で、キリスト教にも欧米のクリスマス文化に関する知識が少ないので調べたことがあります。

リースの意味合いは、リースの輪は、始まりも終わりもなく、永遠に続く神の愛を表現している

玄関前にリースを飾り、魔除けとして家族を守る意味合いがある

リースの意味合いには諸説あるようですが、上記2つがよく言われているようです。魔除けに使われている理由はリースに使われている木材が影響している可能性があります。クリスマスリースには針葉樹が使われることが多いです。針葉樹には、広葉樹に比べ、殺菌作用や防虫効果、防腐に効くといわれる成分が多く含まれています。それはフィトンチッドをいわれる成分です。よく森の香ということがありますが、その香りの正体がフィトンチッドといわれています。木は太陽の光を利用して光合成をして酸素を放出します。その際に二次的にフィトンチッドなどの成分を作り出し、虫や動物などに食べられるのを防いでいます。虫には嫌がられるこの匂いも人にはさわやかな匂いということで好感ももって受け入れられています。

リースとともにクリスマスに欠かせないのは、クリスマスツリーです。クリスマスツリーに使われるのは、モミの木です。漢字で書くと、樅となります。樅の木はマツ科の針葉樹です。冬でも葉が緑のままの常緑樹です。樅の木は日本にも自生しています。温暖地に分布し、日本では秋田県が北端、屋久島が南端で分布しているようです。高尾山にも自生している樅の木があるそうです。幹はそこまで太くなりませんが、高さは10メートル以上の高さになるものも少なくありません。丸太として切り出され、製材されることもあるそうですが、建物の構造材や家具などに使われることはほとんどありません。私も製材され、板になった樅の木は見た事がありません。調べたところ、板の色味は灰色がかった白が中心で、木目はまっすぐでる特徴があるようです。

賢木@吉祥寺

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