2015.11.11

インパクトがあるチェリー耳つき天板【No.1368】

今日は吉祥寺ショールームで現品展示をしているチェリー材の耳つきテーブルを紹介します。

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大きさはそこまで大きくなくW1500のサイズですが、見た目のインパクトはなかなかです。

天板は3枚はぎです。両端は耳つきの板を使用しています。2枚ともいわゆる木裏と呼ばれる面を上に使っています。耳つきの木裏を使うと耳の部分は下を向く事になります。耳の部分が表に見えてきませんが、その分、板を有効に使うことができます。このチェリー材の天板に使っている板は、耳の部分がそこまで寝ていませんが、傾斜がきつい板になると、木裏と木表の違いでテーブルとしての有効幅が5〜10cmぐらい違ってくることもあります。

こちらの天板は3枚の板を接ぎ合わせて奥行き850mmを超えるサイズにしています。両端の耳つき板2枚では、奥行きが足りないので真ん中にもう1枚、耳と断った板を使用しています。両端の板2枚はチェリー材としては色が濃いめで、2枚の色味は揃っています。真ん中に配置した板は両端の板より少し色味が薄い板になっています。通常、オーダーを受けて製作する無垢材テーブルは、なるべく色味を揃えるように在庫板の中から選択しますが、こちらの天板のように現品をみて購入するかの判断をして頂くモノに関しては製作者側とすれば少しチャレンジが出来ます。色味が薄い板を使うことで特徴的な2トーンカラーの天板になります。

木材は自然素材なので、同じ樹種で、同じ産地でとれた丸太であっても色味の違いは多少出てきます。これも自然素材の良い面でもあると思います。全く同じ木目や色味では面白みがなくなってしまいます。こちらの天板はあえて自然素材の面白みを前面にだしています。チェリー材は元々、時間が経つにつれ色が濃くなる経年変化が著しい材種になります。こちらの天板も徐々に色味が濃くなると思いますが、完全にこの2トーンが消えることはないと考えます。

そして、こちらの天板のもう1つの特徴がやや大きめの節がある点です。耳つきの天板を紹介しているウェブページには、それぞれの天板にキャッチコピーをつけています。これは木取りを担当している工房スタッフ瑞木@相模湖が板の特徴をみてその都度つけているのですが、こちらの天板には「節ありもありです」というコピーがつけられました。私もこのコピーに同感です。先ほどの画像をみて頂くと黒い丸状の模様が三箇所にあるのがわかると思います。これが節と呼ばれるものです。節は立木の状態のときに枝があった部分です。節には「生節」と「死節」のふたつがあります。枝が生きた状態で木が成長して包み込んだものを「生節」といいます。逆に枝が枯れてから包み込んだものを「死節」とよびます。「生節」は、周りの木目と枝の部分が一体化されているので平滑に仕上げることが出来ます。ところが「死節」のほうは木部がしっかりと結合されないため、製材したのち、枝の部分が抜け落ちることがあります。そうなると、枝の分だけ穴があく事になります。テーブルの天板や家具に使うときには、その部分を埋めるなどの処理が必要になります。今回のケースでも「死節」になっているところが三箇所あります。先ほど述べた黒く見えている部分がその節の部分です。ここはテーブルとして使う際に不便にならないように樹脂で埋めています。このような処置をしてあげれば問題なく使用することができます。

写真ではわかりづらいのですが、この天板には「生節」もあります。生節の場合、大きな穴があくことはありませんが、乾燥の際に中心部分に割れが生じることがあります。この割れも樹脂で埋めて平滑に仕上げれば「死節」同様、問題ありません。

今日はC1507という品番がついているチェリー材の耳つき天板の見た目の特徴を2つ紹介しました。これ以外にもオイルですべすべに仕上がっており肌触りも抜群であることもオススメポイントです。吉祥寺ショールームではテーブルとして展示していますが、実は展示の脚はナラ材になっています。もちろん、お届けする際にはお好きな脚のデザインを選んで頂きチェリー材で脚を製作してお届けします。価格もこのサイズで3枚はぎの耳つきのテーブルとしては、お得といえる¥205,200(消費税込み)になります。

興味のある方はぜひ実物をご覧ください。

賢木@吉祥寺

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