2015.10.10

材木市場で買い付けた板の紹介の続きです。【No.1336】

昨日は耳つきテーブルの買い付けの際にどんなことを考えているかについて書きました。必要な板ともしかしたら綺麗な天板に化けるかもしれない板と2つのレベルがあるということに触れました。今日の木工教室で生徒さんが削っていたクルミの板は”化けるかもしれない”と思って買い付けた板でした。吉祥寺ショールームで販売するテーブル天板にはならないかもしれないが、教室の生徒さんの作品だったら面白いものができるかもしれないという板も買い付けています。

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長さ1500mm程度の板ですが、一部にこうした節があります。節の周りは木目が変化して面白い表情をしている場合が多いです。2つの節の間に入り皮があります。入り皮は樹皮を内側に巻き込んで成長した部分です。節の近くは通常とは違う圧力がかかるので、木目が縮む可能性があります。どうですか?この部分。なかなか面白いでしょう。どんな作品が出来るか楽しみです。

このクルミの板は、私が材木市場で買い付けた板です。この部分が面白くなりそうなので買い付けました。もちろん仕入れ値はそんなに高くはありません。木工教室の新年会でビンゴゲームの景品としてだしました。木工教室の生徒さんならこうした板でいろいろな作品を作ることが可能です。商品としては成り立ちにくい板でも立派な無垢材家具になります。

クルミ材とウォールナット材は同じ仲間の木材です。同じ仲間なので木目の様子は似ています。違うのは色です。北米産のウォールナット材は色が濃いのが特徴です。クルミ材はそれほど濃い色をしていません。また、クルミ材の方が少し柔らかいです。ソリウッドでは最近ストレートカットテーブルの定番樹種にクルミ材を加えました。

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こちらがクルミ材のストレートカットテーブルです。クルミ材が持つ優しい雰囲気が存分に味わえるテーブルになっています。吉祥寺ショールームにはクルミ材テーブルの実物が既に置かれています。一度ごらんになってみてください。

耳つきテーブル天板用の板は、なるべく節や割れがないような板を選んでいます。しかし、面白い表情になりそうなものは積極的に仕入れています。今回の買い付けではこのような板はありませんでした。どちらかというと素直な板が多かったです。

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こちらはクリの板です。クリは少し黄色がかった色をしています。タモ材などに比べると派手さがなく落ち着いた雰囲気をもっています。幅はそれほどありませんが、目が詰まっていて素直な木目をしているのが気に入りました。こちらは7枚セットになっていました。耳つき3枚はぎテーブル天板がひとつ出来れば良いかなと考えています。最近、私のなかでクリ材の評価が上がっています。少しずつクリ材の在庫が増えてきました。乾燥をどんどんしてクリ材のテーブル天板をたくさん作っていきたいですね。

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こちらはウォールナット材の板です。なかなか綺麗なウォールナット材です。端に節がありますが、長さはありますのでカット出来ると思います。こちらは1枚だけでしたので、他の板と組み合わせてテーブル天板にしようと考えています。ウォールナット材は近年価格上昇が激しいです。円安の影響もあってかなり値が上がっています。数年前の相場感では全く仕入れる事ができなくなりました。

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こちらはチェリー材の板です。昨日の紹介した板よりは幅が狭い板です。2枚はぎではテーブル天板にならなそうな幅です。3枚はぎかもう少し多い枚数ではぎ合わせてテーブル天板にする予定です。チェリー材は繊細な木目が綺麗な木材です。色がだんだんと濃くなっていくのがチェリー材の最大の魅力です。

以上、耳つきテーブル天板用の板の買い付けについて書きました。

瑞木@相模湖

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