2015.09.16

クルミ材とウォールナット材【No.1312】

すでにこのブログでは告知していますが、今年の夏から定番のストレートカットの選べる樹種が増えました。これまでは、タモ材、ナラ材、メープル材、チェリー材、ウォールナット材の5種でしたが、そこにクルミ材が加わりました。他の樹種同様、サイズオーダーでのテーブル製作が可能です。

読者の皆様の中には、クルミとウォールナットは同じじゃないかという疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その疑問は的確で、クルミを英語に訳すと「walnut」となります。カタカナ表記するとウォールナットです。ですが、木材や家具の業界ではクルミ材とウォールナット材は違う樹種とすることが一般的です。ウォールナットは北米産のブラックウォールナットを指します。ブラックウォールナットは、世界3大銘木の一つとされ、人気も高い材です。最大の特徴は、濃い茶褐色の色味としっとりとした心地よい肌触りです。ソリウッドでも、人気は高く、ここ7、8年は年間で最も注文の多い樹種の座に君臨しています。ソリウッドではこれまでストレートカットテーブルも耳つきテーブルもウォールナット材で多く製作してきましたが、クルミ材の扱い量は少なめでした。新しく定番樹種を検討する際には安定的に良材を入手出来るかもポイントになってきますが、そういった条件をクリア出来たのがクルミ材でした。

一方、クルミ材と表記されるのは、日本ではオニグルミと呼ばれるクルミ材で、最近流通しているのは、ロシアや中国産のものです。ウォールナット材に比べると、色味がそこまで濃くなりません。ちょうどナラやタモ材とウォールナット材の間の色味をしています。ですので、これまで定番としていた材にはなかった色味で違った雰囲気のテーブルになる材です。色味は違えど木目の表情は似ています。ウォールナット材に比べると若干柔らかく感じますが、テーブルとしてお使いになるには問題なることはありません。価格については、ウォールナットに比べると安価な価格設定になっています。最近では、円安傾向にあること、北米での景気が順調なことに起因してウォールナット材の価格が急上昇しています。そういった状況もクルミ材を新たにラインナップに取り入れた要因の一つです。

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ストレートカットテーブルの新定番として追加されたクルミ材ですが、現状では椅子も同じくるみ材でコーディネートすることは難しいです。ソリウッドで扱っている宮崎椅子製作所、isu-works、いのうえアソシエーツのラインナップにはクルミ材がありません。そのため、全く同じ色味ではない樹種を合わせることになります。色味的には、どんなものでも合わせやすい樹種だと思います。同系の色味であれば、ナラ材、少し色味があっても良いということであればチェリー材でも違和感なく合わせることが出来ると思います。

これまではストレートカットの定番樹種としてクルミ材を追加した話を書きましたが、耳つきのテーブルをクルミ材で製作した事例もあります。ウォールナット材の場合は耳つき板の在庫も比較的豊富なため、これまでいくつも耳つきテーブルを作ってきました。ウォールナット材の耳つき板の場合、端の5〜10cmぐらいは少し茶色がかったクリーム色をしています。クルミ材も端の白太部分は中央の色味に比べてやはり薄い色味をしています。下の写真は以前製作したクルミ材の3枚はぎテーブルの納品事例です。一緒に納品させて頂いたベンチもクルミ材で製作したものです。

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現在、相模湖工房では5〜6枚はぎ程度の耳つきテーブルが製作出来そうな耳つき板があります。まだ写真撮影などが済んでいないので詳細情報をウェブなどにのせていませんが、見積り額を提示することは可能です。ご希望の方はご希望のサイズをお知らせください。

吉祥寺ショールームには、W1500×D850、天板厚28mmのストレートカットテーブルを展示しています。クルミ材の色味や質感をご確認頂けます。

賢木@吉祥寺

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