2015.08.11

ライブエッジでいこうじゃないか。【No.1276】

夏休みウィークですね。多くの方が夏休みに突入した感じではないでしょうか?日頃忙しい人もゆっくりとWebで調べ物をしているんじゃないですかね。そんな方のために今日のブログエントリーではソリウッドが製作している耳つきテーブルについて解説しようと思います。

耳つきテーブルは英語で”live edge table”と呼ばれています。”natural edge table”という表現もあるようです。英語にするとなんとなく様子が分かってきますよね。

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先日塗り直しをして納品した耳つきテーブルです。要するに自然が造り出したラインをそのまま活かしてテーブル天板にしたものを耳つきテーブルと呼んでいる訳です。こちらはシオジという木の1枚板テーブルです。残念ながらシオジの幅広い板を目にすることはほとんどなくなりました。もう手に入らない部類の板ですね。ましてここまで目が詰まっているのは貴重だと思います。耳つきテーブルの中でも、貴重で高価なのが1枚板テーブルです。1枚の板でテーブル天板にするためには幅が800ミリ程度なければいけません。幅800ミリ程度の板が取れる木はだいたい樹齢200年ぐらいになるのではないでしょうか。

しかし、1枚板でテーブルになる板は年々少なくなってきています。国産の木材で1枚板テーブルになる板がまだたくさん製材されているのは、ケヤキとトチだけになってきています。それもだんだんと少なくなってきています。

そこで1枚ではテーブルにならない板でもはぎ合わせてテーブル天板にすることをします。はぎテーブルと呼んでいます。2枚の板をはぎ合わせたなら2枚はぎテーブル。5枚の板をはぎ合わせたなら5枚はぎテーブルといったようになっています。ソリウッドではこうした耳つきのはぎテーブルを得意としています。

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カバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。同じ丸太からとれた板をアジの開きのようにはぎ合わせています。これをブックマッチテーブルと呼んだりもします。ブックマッチ天板は木目がほぼ左右対称になります。1枚板テーブルにはない木目を表現できるのがはぎテーブルでもあります。カバノキはあまり太く生長しない樹種です。ある程度まで太くなると生長が止まって衰えてきてしまいます。なので、生長がとまった段階で伐倒されます。すべての木が太く生長できる訳ではないんですね。1枚でテーブルになるような板がとれない樹種でもはぎ合わせるならテーブルになるという風に捉えることもできます。

さて、耳つきテーブルのメリットはなんでしょうか?

正直に言うと、機能的なメリットはありません。見た目的なメリットならあります。パッとみた存在感が普通の四角いテーブルよりもはるかにあります。テーブルについて詳しくない人が見ても、ただならぬ存在感に”なんだかすごいテーブル”と思ってしまうに違いありません。

耳つきテーブルをお買い上げのお客様からよく聞くのは、”家に来た人がみんなテーブルを褒めてくれる”といった言葉です。それだけ耳つきテーブルの存在感があるんだと思います。

滑らかで優しい線は癒やしの効果もあるはずです。耳つきテーブルは自然が造り出したラインをそのまま活かしています。人工的には作り得ることができない微妙なエッジを持っています。それが我々をホッとさせてくれるような気がしています。(感覚的なコメントで申し訳ないですが。科学的に証明することは難しいと思われるので…)

という訳でソリウッドではこれからも耳つきテーブルをじゃんじゃん作っていこうと考えています。どうぞよろしくお願いします。そして、ライブエッジテーブル、ナチュラルエッジテーブルがもっとメジャーな存在になるようにジャンジャン情報発信していきます。

現在吉祥寺ショールームに展示してある耳つきテーブルや相模湖工房に在庫がある耳つきテーブル用の板の情報をWeb上で公開しています。耳つきテーブルに興味がある方は

→ソリウッド 耳つきテーブルWebページ

をご覧下さい。

瑞木@相模湖

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