2015.08.08

ブラックチェリー材は木材の心地良さを感じられてオススメです。【No.1273】

天気予報通り少し涼しくなりました。風が気持ちいいです。毎日こんな感じだったら良いんですがね…

今日はブラックチェリー材について書こうと思います。ソリウッドでは単にチェリー材と呼んでいますが、他にはアメリカンチェリー材、ブラックチェリー材、アメリカンブラックチェリー材とも呼ばれています。呼び名は違いますが、全て同じ物を指しています。アメリカンという名前が付くようにアメリカ産の木になります。

日本語でいうとサクラになります。日本産のサクラで木材として使用されているのはヤマザクラ材です。ブラックチェリーとヤマザクラは共にバラ科サクラ属に属する木になります。木目の様子も似ています。でも良くみると違いもあります。性質もちょっと違う感じがします。

ブラックチェリー材とヤマザクラ材を比べると、ブラックチェリー材の方が安定した材に感じます。ヤマザクラ材の方がやんちゃな感じです。もちろん、どちらもしっかりと乾燥させてしまえば安定はします。

でも乾燥中の材の動きには違いがあります。ヤマザクラ材は乾燥中の材の動きが激しい部類になります。特にネジレが酷く出る場合が多いです。特に目が粗いヤマザクラ材は大きくネジレます。

ブラックチェリーは乾燥中に大きく捻れることは少ないです。もちろん多少の反りやネジレはありますが、ヤマザクラ材のように大きく変化することは少ないです。(私の経験上では…)

木材供給面においても、違いがあります。ブラックチェリー材はアメリカ・カナダがら安定した量が日本に入ってきています。現地で製材されて人工乾燥された板が日本に入ってきます。日本に入ってきているチェリー材は現地で製材・乾燥されているものが多いです。

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アメリカから輸入されたブラックチェリー材の山です。チェリー材は木口がオレンジ色に塗られていることが多いです。

ヤマザクラ材はコンスタントに仕入れる事がなかなか難しい材になっています。流通量がどんどん少なくなってきています。ソリウッドでは、材木市場でヤマザクラ材を見つけた場合は仕入れていますが、なかなか良い板が手に入らないです。

その点、ブラックチェリー材は約25mm、約38mm、約50mmの厚みの板がコンスタントに手に入ります。コンスタントに手に入るというのは、家具製作において非常に重要な要素になります。木材はすぐに使えません。製材しても乾燥終了までに時間が掛かります。なので、乾燥した板がすぐに手にすることができるのは大きなメリットです。国産材はこの点において大きく差をつけられています。

さて、チェリー材の特徴はどんなとこにあるでしょうか?

経年変化で艶のある美しい色になる。
スベスベした手触り。
絶妙に淡い木目。

この3点がチェリー材の特徴だと考えています。

私自身もチェリー材の椅子を使用しています。まだ購入から数ヶ月しか経っていませんが、段々と深みのある色になってきています。これからも時間が経つともっと濃い色になっていくでしょう。どんな色に変化するか楽しみでもあります。

夏場になって汗をかくようになりました。でも、チェリー材に触れている部分は汗をかいていても不快感は感じません。むしろ心地良さを感じます。

では、チェリー材のテーブルを見ていきましょう。

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チェリー材テーブルとENNチェアを納品した時の写真です。製作したてはまだピンクっぽいオレンジ色をしています。ここから段々と濃い茶色になっていきます。

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チェリー材は耳つきでも製作可能です。チェリー材の耳つき板は在庫があるので、耳つきの選択肢も豊富です。

こんな感じのチェリー材、おすすめですよ。

瑞木@相模湖

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