2015.05.24

日常に使われていた木製品とカッティングボード再入荷

先日、スポーツで使われる木材という題でブログを書きました。野球や卓球など現在でも木を素材とした道具が使われているスポーツを紹介しました。ですが、昔はもっといろんなスポーツで木製の道具が使われていました。スキーやゴルフなどもそうです。現在では、チタンやカーボンなどの新素材が使われています。強度があり、軽くて扱い易い素材が出てくると、自ずと取って替わられるのは仕方ないことですが、ちょっと残念な感じもしますよね。こういった話はなにもスポーツに限った話ではありません。日々の暮らしでも、昔は自然素材が使われていたなんていう日用品は沢山あります。

今日のブログエントリーでは、そんな木製品を紹介したいと思います。それは、「経木」です。読み方は「きょうぎ」になります。経木と聞いてもなんのことがわからない方も多いのではないでしょうか?経木とは、おにぎりなどを包む木を薄くカットした包装紙のことです。ピンとこない方は、こちらの記事をご覧ください。

実は凄かった!木の食品包装「経木」の天然パワー|ニッポン 職の遺餐探訪|ダイヤモンド・オンライン

いまでは、サランラップやアルミホイルの普及により、日常生活で使われることはほとんどなくなった経木。実は、マツやスギといった針葉樹の木材を薄くスライスして乾燥させた立派な木工品なんです。出来上がったものをみると、山型の木目が出ていませんので、柾目の板を削っているようです。

上の記事では、製作工程にも触れていますが、木材が乾燥していない状態で薄く削り、削られたものを洗濯機にかけ水分をとばすそうです。家具を製作する場合は、まず木材の乾燥です。乾燥させないうちに加工をはじめては、後々の狂いの原因になってしまいます。この辺は経木とは違うところですね。

この経木、現在では一部お弁当などに使われているようですが、ピクニックなどにいった時に経木で包まれたおにぎりが出てきたら、ちょっとテンションが上がるんじゃないでしょうか?なかなか1枚単位などでは買えないようですが、調べればネットでも購入できるようです。古い時代は日常だったものが、非日常になって貴重がられるというのも面白いものです。

さて、先ほどリンクした記事の中で、経木を作っている方が、

“ほとんど残すことなくすべて利用しています。木は本当に捨てる場所がないんです。丸い木を四角にすると外側が出ますでしょ。それは焼き物の薪になるんです。”

というコメントをしております。これはほんとほんとそうですね、最終的にはキレイに燃えるというのも天然素材である木の良いところだと思います。ソリウッドでも、家具を作る際にどうしても端材が出てきます。小さいものは、経木工場と同じように薪として持っていってもらったり、おがくずは近くの動物プロダクションに引き取ってもらって再利用して頂いてます。少し大きめの端材については、カッティングボードにすることもあります。

そのカッティングボードですが、しばらく欠品状態が続いておりました。その間、お問い合わせを頂くこともありましが、なかなか製作の計画がたたずにそのままになってしまってました。が、昨日いくつか新しいカッティングボードが入荷されました。今回は、素材はウォールナット材だけになります。デザインもこれまで通り、持ち上げ易いように片側は斜めにカットされており、指をひっかけて持ち運びに便利になる穴があいています。壁にひっかけるようの紐を通すことも出来ます。サイズもこれまでと同様に長方形でS,M,Lの3サイズです。パンやチーズを切って、そのまま食卓にだす感じで使って頂けると重宝すると思います。

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まな板やカッティングボードは、まだ木製のものを持っている方はいらっしゃると思いますが、頻繁に使うのはプレスチック製といった方も多いと思います。まな板やカッティングボードも、経木同様使ってみると良さを感じることができる木製品だと思います。

賢木@吉祥寺

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