2015.05.14

20万前後の耳つきテーブル

先日、耳つきテーブルの価格は時価?というブログを書きました。

耳が残っている板は、材木市場で競り落とすことが多いのです。その場合、板1枚いくらといった仕入れ値になります。そのため耳つきテーブルの場合は、板の価格によって販売価格が変わってきます。材木市場の競りでの価格は、大まかな傾向として、以下の条件を満たしている板は比較的高いといえます。

幅が850mm以上の板。

節や割れがなく2メートル前後がとれる板。

これらの板は1枚板でダイニングテーブルになる大きな板ですので、それだけで価値が高くなります。

逆をいうと、先ほどの条件から外れている板の価格はそこまで高くならないともいえます。とはいえ、競りですのでそういう板を狙っている人が多ければ、板の価格は上がってしまいます。そういった意味で、競りで仕入れる板を使った耳つきテーブルは時価ということになります。

ソリウッドでは、1枚板でテーブルになるような板の仕入れは積極的には行っていません。むしろ、高くなる条件に当てはまらない板を使って魅力的な耳つきテーブルを製作することを優先させて活動しています。そこで、ソリウッドの耳つきテーブルは、2枚はぎや4枚はぎといった複数の板を幅方向に接着した天板が中心になります。複数枚の板を接ぎ合わせた耳つきテーブルも使う板の枚数が少ないほうが高くなる傾向にあります。

価格に少し差がある耳つきテーブルですが、大体の価格感を書いていきたいと思います。今回は標準的な4人掛けのテーブルサイズであるW1500〜1650×D850、天板厚が40mmの場合となります。まず、2枚はぎの場合ですが、20万〜30万ぐらいの価格になることが多いです。少し前までは、28万くらいに納まることが多かったですが、最近では、ウォールナット材を中心とした木材の価格が上がっているので、上限も少し上に上がってきて価格の範囲が広くなっています。価格の中心は25万円前後のものですが、中には2枚はぎでも20万ちょっとの価格がつくテーブルもあります。

現在、吉祥寺ショールームに展示販売しているカバ材の2枚はぎテーブルがまさに20万前後の耳つきテーブルになります。

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こちらの天板は幅がD900mmほどあります。最大の特徴は、スポルテッドと呼ばれる独特の模様が入っているところです。同じ丸太からとれた2枚の板を使っていますので、この独特の模様の部分もほぼ左右対称になっていて、主張はありますが統一感もあります。自然が織りなす美しさや面白さを味わいたい方には真っ先にオススメしたい1台です。こちらのテーブルの価格は、4本脚込みで¥213,840(消費税8%込み)になります。脚もカバ材で製作出来ます。デザインはソリウッド定番の4タイプから選んで頂けます。

2枚はぎの次は、3枚〜4枚はぎの耳つきテーブルの価格感ですが、こちらも20万〜25万ぐらいの範囲になります。このくらいのはぎ枚数になると、両端の耳がついている板と真ん中に入れる板が同じ丸太からとれた板でないケースがあります。同じ丸太から採れた板を共木と呼んでいます。共木の場合は、色味や木目の雰囲気が似ているので、より統一感のある見た目になります。共木が共木でないかの違いは見た目ぐらいで、テーブルの強度など機能面への影響は全くありません。

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こちらのチェリー材の耳つき天板は3枚はぎになります。両端は同じ丸太からとれた共木を使っています。真ん中の板は、他の耳断ち材を入れています。真ん中の板がの色味が少し薄くなりますが、かえってアクセントのある天板に仕上がっています。チェリー材の場合は、あまり太くならない樹種ですので、2枚はぎ天板に出来る幅がある板は他の樹種に比べると少ない印象があります。幅のある板があっても、当然価格は高くなります。ギリギリ2枚はぎにはならない板のセットともう1枚違う板を組み合わせることで、価格を少し抑えることが可能です。

こちらのチェリー材3枚はぎのテーブルの値段は、¥205,200(消費税8%込み)となります。

耳つきテーブルは魅力的だけど、高いと諦めている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、20万円前後であれば予算的にも検討できるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そういった方には本当にオススメの2台です。

賢木@吉祥寺

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