2015.03.11

タモ材で製作した棚を納品しました

今日は先日納品させて頂いたタモ材で製作した棚を紹介します。

お客様からは幅800ミリ、高さ1800前後で、で下の方は本類を、上の方はCDを入れて、上下の間には、CDラジカセを置く棚が欲しいとの要望を受けました。この要望を受けて、私のほうで2パターンの図面提案させて頂きました。パターンの違いは、上と下の棚をどうつなげるかの点で、お客様との相談の上、上下の棚の間はで出来るだけスッキリとさせたいということで、板で被わず、枠を組みようなカタチで間が見えるような設計で進むことになりました。奥行きは下の棚が290ミリで、ラジカセが置けるスペースを確保し、上のほうはCDが納まればいいとのことだったので150ミリとしました。

で実際納品させて頂いたのはこちら。

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木はタモ材の柾目を使用していますが、今回は着色オイルを利用してこげ茶色に仕上げています。ソリウッドでは頻繁に水拭きをしたくなるダイニングテーブルなどでは、メンテナンスの問題で着色オイルを使用することはしていません。着色のご希望がある場合は着色ウレタン塗装にて承っています。

ですが、濡れたものを置かない棚の場合、着色オイルを塗ってもあまりムラにならないタモの柾目材であれば着色オイルを利用することも出来ます。同じタモ材でも板目の場合は、導管があるところとないところで着色塗料が染み込み量に差がでて、色ムラが目立つ場合があります。今回納めた棚をご注文頂いたお客様も数年前本棚をご注文頂いたことがありそちらもタモ材柾目を利用して着色オイルで仕上げています。今回の棚に利用したのは、プラネットカラーというオイルのダークブラウン色です。

上の棚と下の棚をつなぐ部分はこんな感じになっています。

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補強のためにつけている桟は、CDラジカセのコードを通せるように20ミリ隙間をあけて設置しています。そのため、上下の固定は端の2カ所となりますが、今回は上の棚がそこまで大きくなくCD用の棚であることで強度が十分保てると判断しています。

ソリウッドではこのようにご要望に合わせて棚類をオーダーで製作しています。基本的にはその都度相談の上、詳細仕様を決めていきますが、特にご希望がなければ以下2つの仕様をもとにまずは提案しています。

・分割して組み立てる部分以外は、原則的にビスケットを使った接合をし、外側に接合の跡を残さない

・棚板は外側から20ミリ奥まらせて設置する

1つ目のものは、棚の側板をみると、棚板などを接合している部分が外側からはわからないということになります。棚板の接合には側板部分と棚板の木口部分に数ミリの薄い溝をあけ、そこにビスケットという楕円状の木片を埋め込むようなカタチで接着します。もちろん、ビスケット部分以外にも接着剤を塗り、強度がでるようにします。このビスケットと呼ばれる木片はブナ材などの広葉樹のチップを圧縮してつくられたもので、接着剤の水分を吸うと膨張して溝から抜けなくなりより接着面が強くなるという性質があります。形状がお菓子のビスケットに似ていることからこのような名前がつけられています。

2つ目については、見た目の問題になります。側板より棚板が奥まっていたほうが納まりもよく上品に見えます。本棚の場合、奥行きを250ミリにすることが多いですが、この場合、棚板は20ミリ短い、230ミリということになります。一般的な単行本であれば230ミリでも棚板の奥行きが十分です。もちろん、側板ギリギリにして棚板と側板を面合わせにすることも出来ます。スペースの問題でギリギリの奥行きしか確保出来ないといった場合は面合わせにしたほうがよいかもしれません。

これまでに製作していた棚類の納品事例も弊社のウェブサイトに掲載しています。リンクの下のほうに棚類のコーナーがあります。ぜひご覧ください。

無垢材家具の納品事例

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