2015.03.09

カバ材の色のコントラストを上手く使った作品が出来上がりました。

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本日のブログエントリーは、木工教室の生徒さんが制作した作品を紹介しながら、木材のある性質について書きたいと思います。

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先日の教室で完成したTさんの作品です。引き出し付きの収納家具になります。本体にはタモ材を使用しています。引き出しの前板にはカバ材を使用しています。

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カバ材の色のコントラストが綺麗に出ています。木の特徴を活かした上手い木の使い方です。タモ材との調和も取れていますね。とてもバランスの良い家具になりました。

引き出しの前板に使用してあるカバ材は、木工教室の新年会のゲーム大会でTさんが獲得した板です。カバノキの種類は多くあります。材木業界では、ウダイカンバ以外のカバ材の事を雑カバと呼んでいます。雑カバの多くはダケカンバというカバノキです。そのなかで白い部分が多い木をメジロカンバと呼んだりしています。材木業界におけるカバノキの名前をちょっと複雑で分かりにくいです。

この前板のカバ材はダケカンバ材だと思います。白太の部分が広いのでメジロカンバと呼ばれているものかもしれません。カバ材はご覧通りに色のコントラストがハッキリとでます。

丸太の中心部分は色が濃く、周辺部分は色が薄くなっています。色が濃い部分を赤太、赤身、心材などと呼んでいます。色が薄い部分を白太、辺材などと呼んでいます。これはカバ材に限らず、全ての樹種において共通です。赤太と白太の色の差が少ない樹種もあります。タモ材やナラ材などは色の差が比較的少なめです。ウォールナット材やチェリー材、カバ材は赤太と白太の色の差がハッキリしています。

赤太と白太の割合も樹種によって様々です。多くの樹種は、赤太が多く、周辺の少しの部分が白太です。なので、赤太の部分のみを使う場合が多いです。しかし、カバ材の場合は白太部分も多いので赤太と白太が共存する形で使用します。

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こちらも木工教室の生徒さんが制作したカバ材のテーブルです。こんな感じで、白太と赤太が混在した形で使用します。

白太は立木の時に水分伝達をしていた部分です。赤太は水分伝達の役目を終えた部分で、樹体維持のために堅く変化します。このように白太と赤太では役割が違うんですね。板の状態になったら役目が違うという事にはなりませんが、やっぱり堅さが違います。白太が柔らかく脆い樹種もあります。

ソリウッドの木工教室では4月開講の基礎クラスの生徒さんを募集中です。基礎クラスでは、全12回で共通の課題制作を通じて木工の基礎を学んで頂きます。基礎クラス修了後、続けたい方は応用クラスに移って頂きます。応用クラスは自由制作になるので、自分でデザインしたものを制作して頂けます。木工教室については以下のブログエントリーをご覧下さい。

ソリウッドでは手道具を使って家具を制作する木工教室を開催しています。

手道具を使った家具制作の基本が学べる木工教室基礎コース

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