2015.02.22

家具を選ぶ際に知っておくべき数値

今日は吉祥寺ショールームで月1回開催している無垢材テーブル選び方講座の日でした。朝は小雨がちらつき寒かったので人数は少なめかなと思っておりましたが、4組6名の方に参加頂きました。会場も広くないですし、質問も気軽に出来る雰囲気になるのでこのぐらいの人数が理想的かなと思っています。

テーブル選び方講座では、無垢材テーブルを選ぶ際に迷うであろう3つのポイント、樹種、サイズ、仕上げについて、それぞれ選ぶ際に知っておくべきことを中心に話をしています。今日のブログエントリーでは、この講座の内容にも少し出てくる話なのですが、家具選びに知っておくと便利な数値について書いていきます。

60×40cm

これは、大人1人が食事をする際に必要なスペースとして目安となる数値です。よってダイニングテーブルの適切なサイズを模索する際には、この数値に座る人数をかけると最低限必要なテーブルの大きさがわかります。例えば、横に二人並んで座るということであれば、60cm×2=120cmの長さは必要ということになります。実際のテーブルの場合は、脚があるので120cmの長さの天板だと椅子2脚を並べることができない場合も多いので、135cmぐらいはあったほうが良いです。

奥行きについては、40×2の80cmは最低限必要になります。ソリウッドでは少し余裕のある85cmを標準として設定しています。あとは置くスペースによって調整するといった感じになりますが、ご注文頂くテーブルの寸法をみてみると、やはり80〜90cmがほとんどです。少し広めが良いという場合は90cm程度がいいと思います。それを超えると、こんどは人と人の距離が遠くなり、離れて座っている印象になります。

壁から60cm

ダイニングテーブルは椅子やベンチとセットで使うことが多いです。椅子に座るには、椅子をひいて腰掛ける必要があります。その椅子をひいて座るのに60cm必要といわれています。つまりダイニングテーブルの木端から壁までの距離が60cm以上のスペースがいることになります。また、椅子に座っている人の後ろを人が通るには110cmほど必要になります。ダイニングテーブルのサイズを検討する際には、先ほど述べた座る人数による目安と置く環境の数値を考慮する2つの側面からのアプローチをすると間違いないです。

差尺28〜30cm

ダイニングテーブルの高さと椅子の座面高の適切な高さを導きだす際に、差尺という数値を使います。差尺は、テーブルの高さー椅子の座面高の式で求めることが出来ます。ダイニングテーブルの高さが70cmで椅子の座面高が42cmだとすると、70ー42=28で差尺は28cmということになります。

一般的に理想的な差尺は(身長×0.55)×1/3ー2〜3cmで算出することが出来ます。私の身長170cmで計算すると、28.1〜29.1ということになります。人間工学的には、差尺が28〜30cmの範囲であれば快適なテーブルと椅子の関係といえるとされています。

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上の写真は、私が高さ70cmのテーブルの前で座面高44cmの椅子に腰掛けた際に撮影したものです。先ほどの計算でいうと差尺は26cmとなります。写真をみて頂くとわかると思いますが、少し窮屈な感じにみえます。理想とされる差尺の数値からも外れてしまっています。

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こちらの写真が、同じテーブルの前で座面高41.5cmの椅子に座っている写真です。これですと、差尺は28〜30cmの間に入っています。腰掛けた感じとしても後者の写真のほうがバランスが良いと感じました。テーブルの高さは、購入後の心地よさに影響してきます。サイズ選びで失敗しないためにも、差尺を意識しておくとよいでしょう。

これらの数値を参考にあなたにとって最適なダイニングテーブルや椅子のサイズを検討してみることをオススメします。

賢木@吉祥寺

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