2015.02.13

耳つきテーブルは樹種の選択肢が拡がる2枚はぎがおすすめです。

先日、耳つきテーブル用の板を仕入れに行ってきました。材木市場で行われるセリ市です。12月、1月と出品量も多くて、欲しい板もたくさんありそれなりの仕入れ量になりましたが、2月の市は出品量はやや少なめでした。買い付けた板も12月、1月に比べると少なくなりました。今月の市ではトチの出品が少なかったです。仕入れたのはクリ・ヤマザクラ・カバ・カエデの4種類。国産材のみとなりました。ウォールナット・ブラックチェリーもありましたが、他の人のくいつきも良く価格がやや高いと感じたので今回は見送りました。

150213_1.jpg
カバ材。木口から入り皮が長く入っています。乾燥してみないと何とも言えませんが、このまま使えたら面白い天板になりそうです。大化けするかもしれない潜在能力を評価して仕入れてみました。

さて、このような板はどんな使われ方をするのでしょうか?

150213_2.jpg
耳つきテーブルというジャンルのテーブル天板にします。写真はトチ材の耳つきテーブル。

耳つきってなんですか?という問いをよく受けます。”耳つき”とは樹皮がついていた部分を残して使っていることを指します。

150213_3.jpg
一般的な長方形のテーブルは”耳”の部分をカットして使っています。ソリウッドではこのようなテーブル天板をストレートカットテーブルと呼んでいます。ストレートカットテーブルに使われる板は、製材段階で耳が切り落とされています。

150213_4.jpg
こんな感じに製材されているす。厚みも規格があってそれに沿って製材されています。幅は80mmから250mmぐらいの間でランダムです。材によっても違いますが、幅150mmぐらいの板が多いです。

一方、耳つきで製材されるのは幅が広いものが多いです。1枚板テーブルが採れる直径800mm以上の丸太などは耳つきのまま製材されます。
150213_5.jpg
厚みも厚く製材されることが多く、50mmから90mmぐらいで製材されています。多いのは60mmで製材された板です。

というわけで耳つきで製材されている板は1枚の幅が広めです。幅300mmぐらいからあります。なので耳つきテーブルでは、はぎ枚数が少なめになります。ソリウッドでは2枚はぎの天板を多く製作しています。2枚をはぎ合わせて幅850mmぐらいにするので、1枚の幅は420mm前後になります。

3枚はぎ天板だと1枚が280mm前後です。ストレートカットテーブルの場合は4枚から7枚はぎぐらいになります。

板の価格は幅で決まる割合が高くなります。もちろん木目の綺麗さなども価格が決まる重要な要素ですが、1番強い要素は幅です。あまり木目が綺麗でなくても幅が広ければ価格は高くなります。それだけ幅広い板は貴重ということです。よって耳つきテーブルははぎ枚数が少ないので、ストレートカットテーブルよりも価格が高めになります。その分より迫力のある天板になるということです。

ソリウッドでは耳つき2枚はぎテーブルを多く製作しています。1枚板テーブルは樹種が限られてしまいます。ケヤキ、トチ、クスノキ、ウォールナット…と樹種は少なめです。全て樹種が太く成長する訳ではありません。例えばチェリー材で1枚板でテーブルになるような木はほとんどありません。

なので、2枚はぎテーブルの方が樹種の選択肢が多くなります。ケヤキ、トチ、ウォールナット、チェリー、カエデ、カバ、クリ、ミズメなどとなります。

耳つきテーブルの情報はこちらのWebページに掲載しています。こちらのページでは乾燥が終わっていて製作に入れる板を準備OKな板として紹介しています。月1回程度新規情報を更新しているす。

Webページ掲載以外にも相模湖工房にある板の中から提案できる場合があります。ご希望の樹種・サイズ・はぎ枚数などがありましたら吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。希望にそったテーブルが製作できる場合は、見積もり、板の写真などの詳細をお知らせ致します。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest