2015.01.22

無垢材とは?〜聞き慣れない単語をわかりやすく解説します〜

無垢材家具を検討されている方のなかでも「無垢材」という言葉を家具を検討して初めて聞いたという方は決して少なくないと思います。日頃生活する上では、あまり聞かない言葉なので当然だと思います。

このブログではしょっちゅう「無垢材」という単語を使っていますが、そこからして???という方もいらっしゃると思います。そこで、無垢材家具を検討する上で基本中の基本である無垢材について解説していこうと思います。

無垢材とは?

無垢材は、ある丸太の原木から必要な寸法に切り出された板や角材と定義することが出来ます。無垢という単語は国語辞典によると本来は”仏語であり、煩悩のけがれを離れて、清浄であること”を指します。それが転じて、純真なこと、産なこと、まじりけのないことなどの意味を持っています。無垢材という単語で使われる場合、3つ目のまじりけのないが一番近い意味合いかなと思います。

では、無垢材ではない木材というのもあるのでしょうか?

よく反対の意味として使われるのが、合板やMDFといった木質の素材です。合板とは薄く切った板を繊維方向を90度開店させて重ね合わせ接着した板を指します。よく使われるのはシナ材やララワン材といった木です。合板は住宅の構造にもよく使われていますし、工作をする際に手にしたことがある方がほとんどだと思います。市販されている家具でも合板を使うことは非常に多いです。その場合、表面に突き板を呼ばれる薄い板をはって化粧することも多いです。合板は実際の木材を使用していますが、交互に繊維方向を変えながら板を貼って厚みをだしているので、反りやねじれが起こることはほとんどありません。

MDFとは木材を繊維まで分解し、それに合成樹脂を加え板状に成形したボードを指します。木材と同様に加工性に優れていながら、木材が本来持つ反りや割れといった現象が起こらないという特徴があります。さらに、大量生産が可能であり安価で製作できるメリットもあります。MDFも家具などを製作する際には、合板同様、突き板をはって使用することがあります。

合板やMDFのような木質ボードは、反りや割れ等の欠点を補うことが出来ますが、質感や調湿効果など木が持つ本来の性質を失っているデメリットもあります。また、木質ボードは接着剤を沢山使用しているため、熱伝導率も無垢材に比べ高いです。熱伝導率が高いということは、肌が触れたときにより冷たいと感じることになります。

家具を検討する場合においては、一見、木材にみえるものでもいくつか種類があるということを覚えておいてください。

無垢材を使って製作した家具はそのまま無垢材家具と呼ばれます。ですが、1枚の無垢材だけで家具を作ることはなかなか難しいのが現状です。そこで必要な寸法をだすために無垢材を張り合わせて大きくしていきます。無垢材家具と呼ばれるものは、長さ方向に板を接着した板を使用することはほとんどありません。横方向に大きくしていくのが通常で、この工程を接ぎ合わせるといいます。接ぎ合わせる際には接着剤を使うことがほとんどです。そうなってくると疑問を持った方がいると思います。

無垢材家具に使われる接ぎ合わせた板は集成材なのか? 無垢材と集成材は違うのか?といった疑問です。

集成材とは、厳密にいうと断面寸法(2〜3cm程度)の少ない木材を接着剤でつなぎ再構成した材を指します。そして、集成材は長さ方向にも、高さ方向にも板を接着していきます。この点が無垢材を接ぎ合わせたものと違ってきます。

ソリウッドで、850mm程度の奥行きのあるテーブル天板を製作しようとすると、大体2〜7枚ぐらいの板を接ぎ合わせます。その中の板の幅が10cm以下になることはあまりありません。逆に、集成材と呼ばれる物は5cmを超える板を使っている事は稀です。したがって、無垢材と集成材の違いは、使う板の幅の寸法と接着する方向に違いがあるということです。

賢木@吉祥寺

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