2014.11.23

仕上がった状態で検討頂ける耳つき天板

昨日のブログエントリーで告知があった通り、新たなに扱うことになった宮崎椅子製作所のHANDYチェアが吉祥寺ショールームに届きました。早速、開梱して展示を始めたので、ご興味のある方はぜひ座ってみてください。

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今回の展示品はチェリー材にグリーンの革の組み合わせにしてみました。グリーンの張り地といえば、ウォールナットとの組み合わせが鉄板だと思っていますが、チェリー材にもよく合います。このHANDYチェアをみてこの組み合わせを選択される方も増えるような気がしています。

さて、今日のブログエントリーは吉祥寺ショールームに展示している耳つきテーブルを紹介します。現在は3台の天板のみですが、なかなか味わい深い個性派が揃っています。

D1326 人の目に見える!?節ありの模様が楽しいブックマッチ天板

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こちらはケヤキ材の2枚はぎテーブルです。左右の板が対称のようにみえる天板のことをブックマッチと呼びます。ちょうど本を見開いた状態に似ているのでこのような名称がついています。丸太を製材した時に上下で隣合っている2枚の板を接ぎ合わせるとブックマッチ天板が出来上がります。

この天板には中央部分に大きな節の部分があります。節はこのように木目の途中に丸い模様がでる部分です。これは、木がまだたっている時に、枝がその部分にあったことを示しています。この板にある節をみると、わりと太い枝が生えていたようです。

節には「生節」と「死節」の2種類があります。「生節」は、枝が生きたままの状態で幹に包み込まれたものを指します。逆に「死節」は、枝が枯れたあとに幹に包み込まれたものを指します。「生節」は枝の部分と幹の部分がつながっており丸い模様がでますが、板の状態でそこが抜け落ちることはありません。このケヤキの2枚はぎ天板にある節は「生節」です。節の部分に割れが生じてはいますが、節が丸ごと抜けることはありません。

「死節」は放っておくと節の部分が抜け落ちてしまいます。小さな死節であれば樹脂で埋めることもできますが、大きく抜け落ちた場合は、別の木片を使って埋めることになります。

K1325 独特な模様が特徴的なカバ材のローテーブル

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これはカバ材の2枚はぎローテーブルです。カバ材は中心部分の赤身と外側の白太の部分の色味の違いがはっきりと出ます。こちらの板もその特徴が出ています。ですが、それ以上に細かいごちゃごちゃした模様が目立ちます。カバ材では時々、このようなごちゃごちゃした(しっくりくる表現が見つかれず、あえて使っています・・)模様がでることがありますが、かなり珍しい木目の天板といえます。

さらに、天板厚が62mmと分厚いのもこの天板の特徴です。板が厚いと乾燥もより大変になりますし、出来上がった天板はかなり重いです。また、厚く製材すると採れる板が少なくなることもあり、最近ではここまで厚く製材することが少なくなっています。見た目は重厚でかっこいいですが、40〜45ミリぐらいの天板厚が主流になっています。

今現在は、ローテーブルになっていますが、ダイニングテーブルとしてお使いになるということであれば、もちろんダイニング用の長い脚をつけてお届けすることもできます。詳細は、スタッフまでお問い合わせください。

T1324 トチの繊細な木目をワイルドな木目が堪能できる分厚い天板

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最後の紹介するトチ材2枚はぎ天板です。こちらは天板厚60ミリと分厚いです。長さも1650ありますので迫力満点です。さきほどのカバ材でも厚みに触れましたが、トチの2枚はぎ天板は今後も沢山製作していくと思いますが、ここまで厚みがある天板はもう製作しない(出来ない)かもしれません。分厚い天板が欲しいという方はぜひこの機会をお見逃しなく!

今日紹介したケヤキとトチの2つの天板は、脚はまだ製作していないのでご購入ということになれば、脚のデザインを相談の上、決めさせて頂きます。製作段階では一度、天板を削りオイルを塗り直すので完全リフレッシュさせてお届けします。

賢木@吉祥寺

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