2014.10.25

耳つきテーブルって知っていますか?

上にバナーが出ていますが、無垢材テーブル選び方講座が10月26日14:00から吉祥寺ショールームで開催されます。「テーブル選び方講座〜無垢材テーブルを選ぶ際に知っておくべき3つのこと〜」と題して40分ほど話をさせてもらっています。7月に初めて開催されて、毎月1回最終日曜日に行ってきて今回が4回目になります。

日頃、お客様とお話させて頂くなかで「無垢材のテーブルが良いと思うけど、どうやって選んでいいかわからない」「高額なものなので、しっかりとしたものを選びたいけど、どういった基準でみればいいかわからない」といったコメントを頂くことが多いです。そこでお客様の悩みが解消できるような講座をやってみようという趣旨ではじめました。予約などは必要ないので、14:00までに吉祥寺ショールームにお越し下されば大丈夫です。吉祥寺散歩のついでにお越し下されば光栄です。

では本題に入ります。

“耳つきテーブル”って知っていますか?

このブログをよくご覧になって下さる方は”耳つきテーブル”という言葉が何度も出てくるのでご存知だと思います。でも、一般的にはあまり知られている言葉ではありません。無垢材テーブルが欲しいと思って、ネット検索したり、無垢材家具屋さんに行ったりして、初めて見たり、聞いたりする言葉だと思います。

耳というのは、樹皮がついていた部分の事を指します。パンの耳などの”耳”と同じ意味あいだと思います。端の意味です。木は外側に樹皮がついています。その内側に木部があります。我々が木としていろんな事柄に使用しているのは木部の部分です。木が生きているうちは樹皮が剥がれる事はありませんが、伐倒された木はそのうちに樹皮が剥がれてきます。そのため、樹皮をついたまま木材として使用することはできません。樹皮がついていた部分を耳と言っています。

つまり、”耳つきテーブル”というのは、樹皮がついていた部分が残っているテーブルということです。

141025_2.jpg
こちらがウォールナット材の耳つき5枚はぎテーブルです。両サイドに配置した板が耳つきの板です。自然のカタチをそのまま使うことになるので、1台1台のカタチが異なります。樹皮がついていた部分は、少し斜めになっている場合が多いです。木口のカタチは台形になります。

141025_1.jpg
こちらのテーブルは上の写真とは違うウォールナットの耳つきテーブルです。耳の部分はこのような感じになります。この耳は少し虫が喰って痕が残っています。耳の部分はワイヤーブラシで磨いています。普通の木部と比べるとゴツゴツとして表情は異なります。

ストレートカットのテーブルは、製材時に既に耳がカットされている木材を使用します。ウォールナット材やチェリー材などの北米産の木材は、現地で製材、人工乾燥された板が日本に入ってきます。

141025_3.jpg
こんな感じにまとめられた乾燥済の板が輸入されてきます。この塊をバンドルと言います。そのため耳つきの板はそれ用に製材されてないと駄目なんです。ウォールナット材やチェリー材は耳つきの板として輸入されてくる事はないので、丸太のまま輸入して日本で耳つき用に製材します。そのため、輸入材の耳つき板は日本での製材、乾燥が必要になります。

耳つき板は、耳裁ちとは違って1枚1枚で売られていることがほとんどです。サイズによっても値段が違うので1枚1枚吟味して仕入れています。ソリウッドでは、耳つき板は木材市場で未乾燥状態の板を仕入れる事が多いです。乾燥させてテーブルが製作できるようになった板は耳つきテーブルのWebサイトに掲載しています。
→ソリウッド 耳つきテーブル

気になる板があったら吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。ご希望サイズで見積もりを致します。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest