2014.10.19

「全然違う」の正体

穏やかな天候の今週末、吉祥寺ショールームにも多くの方にお越し頂きました。

ショールーム内にはダイニングテーブルとダイニングチェア、本棚を中心にソリウッドでオーダーを受けている家具を展示しています。これらの家具は、自由にご覧頂くことが出来ます。もちろん、チェアにも自由に座って頂き、テーブルの表面を触って頂いて大丈夫です。むしろ、そうして頂いたほうが、これらの家具の良さがわかって頂けると思っています。

ショールームに来て頂いた方の話を聞くと、ありがたいことに「全然違う!」という感想を多く頂くことがあります。おそらく量産型のメラミン化粧板や天然木突き板が貼ってある木製家具と比べて、違うと言って頂いてると思っています。一般的にはこれらの量産型家具に比べると、無垢材の家具の価格は高い傾向にあります。価格には、素材のコスト、製作にかかる手間などが反映されていますが、それらのコストが余計にかかって作り出される違いがあるからこそ、「全然違う」という感想を頂く質が生まれるともいえるでしょう。今日は私個人で考える「全然違う」の正体について考えてみます。

「全然違う」見た目

無垢材の木目は多様に渡って、同じような模様をしている部分が少ないです。ただし、丸太の中心に向かって刃をいれて製材した柾目材は線状の木目になるので一般的な板目材に比べると、模様の多様性は少ないです。それでも虎の模様のような虎斑が入ることで有名なナラ材の柾目は、虎斑の出方は均一でないので、個性的な木目といえます。

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ナラの柾目材で制作したローテーブルです。山型の木目でなく直線的な木目が特徴的です。

一方、メラミン化粧板や突き板の場合は、均一的な木目になることが多いです。メラミン化粧板とは、色や柄が印刷せれた紙にメラミン樹脂を含んだ材を重ね合わせた板です。耐熱性、耐水性に優れている特徴があります。メラミン化粧板にも木目がでたものがあります。これらは木目を印刷した紙を使っていることがほとんどです。そのため、無垢材のように模様がすべて違うといったことにはならず、均一的に見える要因になります。

無垢材と化粧合板のものの違いをひと言でいうならば、画一的でない自然な木目かそうでないかといったところになります。

「全然違う」肌触り

触り心地も全然違うもののひとつです。ソリウッドのショールームに展示している家具のほとんどはオイル仕上げです。オイルは亜麻仁油を中心とした自然素材を調合した家具用のもので、平面に仕上げた木材に染み込ませて保護します。塗膜を作らないので、木材自身が持つ質感を堪能できます。

一方、化粧合板やウレタン塗装を施した材は、プラスチック性の樹脂で塗膜つくって保護されています。そのため、実際に触っているのは樹脂面であり、少し人工的な肌触りになります。

この違いは、比べて触ってみると実感できると思います。ここでも違いをひと言でいうと自然な質感といえるでしょう。

結局のところ、無垢材の家具を目の前にして皆さんが感じる「全然違う」の正体は、より自然対であることではないかと考えます。

賢木@吉祥寺

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