2014.03.11

2月の材木市場で仕入れた耳つき材をチェック…

2月に材木市場で仕入れた木材がやっと到着しました。ほんとはもっと早くに取りに行く予定でしたが、先月の大雪の影響で取りに行く日が延びていました。先週は途中まで行って雪がひどくなったので折り返しきたりとなかなか上手くいきませんでした。そして、やっと昨日相模湖工房に到着しました。

先月の市では、欲しかった板が多かったので割とたくさんの板を買いました。特にウォールナットとチェリーの耳つき板は良いのがあったので奮発してセリ落としました。

さっそく板のチェック!

ん、ん、ん………

ガビーン!!!
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ウォールナットの板に大きな割れが入っていました。市の時にはこんなに割れてなかったんですよ。綺麗な板が手に入ったと喜んでいたのですが……幅が500ミリ程度あるので、同じ丸太から採れたもう1枚と合わせて耳つきの2枚はぎテーブルにしようと企ていました。が、予定変更を余儀なくされました。

しかし、無垢材を扱っている者にとっては、こんなこと日常茶飯事です。乾燥途中の板に割れが入っている度に落ち込んでいたら、こんな仕事できません。と思っていますが、実際には結構ショックです。でも、この割れを見た瞬間に、ここの部分は使えるなとかの計算をしているので慣れてはきているようです。

製材されたばかりの板ではこのような事が起きるのです。昨日まではとても綺麗な板だったのに、翌日に気づいたら大きな割れが入っていることがあります。なので、乾燥していない板を家具に使ってはいけないんです。テーブルにした後にこんな割れが入ったら、もうテーブルとしては使えなくなってしまいますから。

今回仕入れたウォールナット材とチェリー材は、割と割れが多く入りました。パックリと割れたのはこのウォールナット1枚だけですが、他の板も木口から既に15cmぐらい割れが入っていました。早急に割れが拡がらないように対策する必要があります。カスガイを打って、割れの先端には穴を開けようと考えています。これ以上割れが拡がると幅広く使えなくなってしまうので。

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上4枚がウォールナット、下の5枚がチェリーです。まだ樹皮がついています。ウォールナットもチェリーもわりとゴツい樹皮です。まだしっかりとついている部分が多いので、比較的最近に伐採された樹ではないでしょうか。とはいえ、アメリカから船便で日本に来ているのでそれなりに時間は経っているでしょうけど。樹皮がついたままだと、耳の部分に割れが入りにくいので有難いのですが、剥がすのに苦労します。剥がれていてくれると剥がす手間がなくていいのですが、耳から割れが入りやすくなります。何事においてもそうですが゛メリット・デメリットがありますね。

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こちらは国産の板。上からミズメ、トチ、カエデ、タブ。この状態で樹皮だけで樹種を見分けるのは難しいです。カエデは他の種とは様子が少し違うので分かりやすいですかね。こちらはさほど割れもなく、今の所は良い状態です。しかし、いつ大きな割れが入るかは分からないですから気は抜けませんが。

ミズメは木目が面白かったので購入しました。テーブルになるかは乾燥後の状態次第です。トチは幅が広くないので、3枚か4枚はぎのテーブルに出来るのではないかと考えています。カエデとタブは2枚はぎでテーブルになる幅があります。しかし、どちらも乾燥時に大きく動く可能性がある樹種です。上手く乾燥してくれれば、2枚はぎテーブルにします。

樹皮で木の種類を知りたい方には『樹皮ハンドブック』林 将之 文一総合出版
がお薦めです。若木・成木・老木の樹皮の写真が載っています。国内でよく見かける樹木は網羅されているので、山登りやウォーキングの時にも役立ちます。

瑞木@相模湖

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