2025.07.25

品種にこだわる家庭菜園の夏野菜

今年の夏も、庭に出るのが億劫になるほどの猛暑が続いていますね。正直なところ、私も暑すぎて庭でじっくり作業する気になれず、水やり以外はかなり適当な手入れになってしまっています。そんな中でも、ちゃーんと美味しい実をつけてくれた夏野菜たちに、心から感謝です。
家庭菜園を始めて5年。毎年試行錯誤を重ねる中で、「これは家庭菜園でぜひ育てるべき!」と確信した、育てやすくて収穫も楽しみな夏野菜があります。今回は、そんな私の経験から、初心者さんにも自信を持っておすすめしたい夏野菜をご紹介します!

野菜の味は90%以上は「品種」で決まる!

家庭菜園で何よりも痛感したのが、野菜の美味しさは90%以上「品種」で決まるということです。家庭菜園を始めたばかりの頃は、もちろん知識ゼロ。初めのうちはとにかく情報収集しまくりました。そんな中、ある農業系YouTubeチャンネルで「野菜の味は90%以上は品種で決まる」という言葉を耳にしたんです。

「美味しい野菜は土づくりから」と考えている方も多いかもしれません。私も最初はそう思い、何を畑に入れるかばかり考えていました。でも、この言葉を聞いて「そうなのか…本当かな?」と半信半疑で、実際に品種について調べて、気になるものを育ててみたところ、まさに「品種」こそが重要だと実感したんです。

もちろん、土作りや日当たり、水やりといった栽培環境も大切です。ですが、どんなに頑張って育てても、品種そのものが持っている「美味しさのポテンシャル」を超えられないんですよね。だからこそ、種や苗を選ぶ段階で、美味しい品種を選ぶことが成功への一番の近道だと断言できます。ここが重要なポイントです。ホームセンターでたくさん売っている品種や、スーパーでよく見かける野菜の品種が、必ずしも「一番美味しい」わけではないんです。市場に多く出回る品種は、「規格に合った野菜が、安定してたくさん収穫できるか」という点が優先されて選ばれています。農家さんにとっては量を確保することが収益に直結するので、これは当然の選択です。つまり、有名品種や市場の主流品種は、流通や生産効率を重視したもので、必ずしも美味しさが最優先されているわけではありません。

でも、規格サイズや収穫量が直接関係ない家庭菜園なら、話は別ですよね。私たちは、もっと「美味しさ」に特化した品種選びをしてもいいはずなんです!

インターネットで色々と調べてみると、「美味しいけど…(形が悪い、収穫量が少ないなど)」という理由で市場に出回らない、個性的な品種がたくさんあることがすぐに分かります。

例えば「イボイボきゅうり」や「トゲトゲナス」などもその一例です。味以外の要素で敬遠されている品種って本当に多いんですよ。だから、美味しい品種を探すのはまるで宝探し。その奥深さにハマり、まさに「沼」に足を踏み入れたような気分になることもあります(笑)。

私はタネ屋さんのHPや、プロの農家さんのYouTube動画、そして家庭菜園で情報発信している人のブログなどを参考に、これぞという品種を選んでいます。何を隠そう、実は私、子供の頃はかなりの野菜嫌いだったんです。特に葉物野菜はほとんど食べず、ナスも苦手でした。大人になってからは少しずつ食べられるようになりましたが、それでも進んで食べるという感じではありませんでした。

ですが、自分で品種にこだわって野菜を育ててみると、これが本当に美味しいんですよ!「野菜ってこんな味だったんだ!」と感動するくらい、市販品とは全く違う風味や甘みが感じられるんです。この体験をすると、野菜作りはぐっと楽しくなりますよ。

家庭菜園で育てるべき夏野菜!

私が自信を持っておすすめするのは、この5つです。

1. 枝豆

枝豆は、家庭菜園初心者さんにぜひ挑戦してほしい野菜の筆頭です。病害虫に強く、比較的失敗が少ないので、忙しい夏でも安心して育てられます。ただし、雑草よけの黒マルチとカメムシよけの防虫ネットはかけた方がいいですね。
採れたての枝豆の美味しさは格別です。「枝豆はお湯が沸いてから収穫しろ」という格言があるとかないとか…そのくらい新鮮さが美味しさに大きく関わります。

品種は「湯あがり娘」が断然おすすめ!他の品種も美味しいですが、私がこれまでに食べた中ではこれが一番美味しく、しかもホームセンターで種を購入できるので手軽に始められます。場所があるなら、ぜひ枝豆を植えてみてください。基本は一箇所に種を2粒蒔き、防虫ネットをかけておけば、あとは夏本番になる頃に美味しい枝豆ができていますよ。

2. インゲン

インゲンは、つる性品種とつるなし品種がありますが、私がおすすめしたいのはつるありのモロッコインゲンです。今までつるなしインゲンしか育てていませんでしたが、今年はつるありのモロッコインゲンを育てたところ、収穫量は圧倒的につるありの方がありました。支柱やネットを張る手間はありますが、それを含めてもつるありの方が楽だと感じています。
つるが伸びて場所は取りますが、比較的病気に強く、栽培は安定しているので、こちらもあまり手をかけずに育てられます。一度実がなり始めると、次々と収穫できる期間が長く、食卓を豊かにしてくれます。
もし、つるなしインゲンを選ぶなら「大江戸菜豆」も美味しいですよ。

3. 中玉トマト

トマトは種類が多いですが、中玉トマトが一番手軽に楽しめると思います。ミニトマトほど無限に実がなるわけではなく、大玉トマトほど病気に神経質にならなくても比較的育てやすい印象です。まさに「適度な手入れ」でもしっかり育ってくれる、頼もしい存在です。
品種は「フルティカ」がおすすめです。甘みと酸味のバランスが良く、果肉も適度にしっかりしているので、サラダはもちろん、様々な料理に活躍してくれます。フルティカは超有名品種なので、ほとんどのホームセンターで苗を入手することができると思います。

4. ナス

ナスは、夏野菜の代表格ですが、品種選びで美味しさがぐっと変わります。私が特におすすめしたいのは「ふわとろ長」という品種です。
名前の通り、加熱すると皮も果肉も驚くほど「ふわとろ」の食感になります。油との相性も抜群なので、炒め物や揚げ物はもちろん、シンプルな焼きナスでも絶品です。一般的なナスに比べるとかなり大きく育ちますが、その分食べ応えも十分。家庭菜園で収穫したばかりのふわとろ長ナスは、スーパーで買うものとは別物だと感じるはずです。とにかく一回食べてもらいたいナスですね。

5. きゅうり

私がおすすめする品種は「シャキット」です。この品種は、名前の通り収穫後もパリッとした食感が長く続くのが特徴です。また、病気に比較的強いという点も、家庭菜園向きと言えるでしょう。シャキットはイボイボ系のきゅうりです。最近では店頭で売っているきゅうりはほとんどイボがないものなので、自分で育てるならイボイボ系が良いと思います。
きゅうりで気をつけるのは、植える本数です。4人家族程度なら1株植えれば、十分な収穫量が期待できます。成長が早いので、すぐにデカデカお化けきゅうりになってしまうこともあるので、こまめなチェックが必要です。

いかがでしたでしょうか? 今回紹介した品種は有名なものも含まれていますが、品種選びの重要性を知るきっかけになれば嬉しいです。家庭菜園は、自分で育てた野菜を収穫する喜びが何よりの醍醐味です。この経験談が、皆さんの今年の夏野菜栽培の参考になれば幸いです。

この記事を書いていて改めて思ったのが、情報発信って重要ですよね。私が家庭菜園で品種にこだわるようになったのも、この品種を試してみようとなるのも、全部そうした情報を発信してくれる人たちがいるから可能なわけです。私も家具について情報発信をする側の人間なので、興味ある人に楽しんでもらえる情報発信をこれからも心がけたいですね。

 

 

 

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