2025.04.25

木口の様子がわかる超マニアック図鑑

木材業界の人でも買わないかもしれない超マニアックな図鑑を紹介します。

その名も

『板目・柾目・木口がわかる 木の図鑑』

です。

発売は2021年になります。発売後すぐに購入してこのブログかSNSで紹介したか、紹介しようと思って出来ていなかったのか、記憶にないのですが…

木工教室の基礎クラスの初日にこの本を生徒さんに見せて解説することがあるので、毎年2回は目を通しています。

まあ、木の種類を紹介している図鑑なのですが、図鑑のタイトルにもなっている通り、板目・柾目・木口の写真が樹種ごとに掲載されています。これまでにこうした板目・柾目・木口の写真に着目した図鑑はなかったのではないかと思います。

掲載樹種は101種類。日本国内に生えていてなんだかの形で我々の生活に取り入れられている木が掲載されています。

ですが、

木について詳しくない人は、そもそも板目・柾目・木口ってなんだよ!ってなります。

木に携わった仕事をしている人は知っている人がほとんどですが、そうでない人には全く馴染みのない言葉ですね。それぞれの言葉について知りたい人はどうぞソリウッド木工教室へ。基礎コースの初回で丁寧に説明させてもらっています。木を使う場合には知っておいた方が良い言葉ですからね。

木口は、木の横断面です。俗に言う年輪が見えている面のことです。この面の様子がわかる写真がこの図鑑には掲載されているんです。


こんな感じに。

このページはウダイカンバのページなんですが、カバ類の横断面の特徴がよくわかる写真が掲載されています。他の木と大きく違う点は色の薄い辺材と言われる部分が多く、心材と呼ばれる色が濃い部分が狭めなんです。

ざっくり言うと他の大部分の木は辺材と心材の割合が1:9~2:8のに比べて、カバ類は5:5~6:4ぐらいの割合になります。なので、板に製材すると色の薄い部分と濃い部分が違いがハッキリします。それを何枚かはぎ合わせるとストライプ状に色の違いが見えて面白い板になります。

とまあ、こんな感じに色々な木の板目、柾目、木口がどうなっているのか、色々な樹種を見比べてみるといろいろと発見ができるわけです。

興味がある方は(いないと思いますが) 、ぜひご覧になってください。

 

 

 

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