2013.11.04

買ってきたノミはカツラを仕込んでから使うのがgood!

実験的に必要になったちょっと特殊なカタチのノミをホームセンターで購入しました。普段使うノミをホームセンターで購入する事はないですが、今回はどこでも手に入る道具を使った実験をしたかったので、ホームセンターを利用しました。(1本はAmazonで購入しました。)

131104_1.jpg

これがパッケージから出した状態です。柄の上部に金属製の輪っかがついています。この輪っかをカツラと呼んでいます。玄翁で叩いて使うノミにはこのカツラが付いています。カツラがないのに玄翁で叩くと柄がボロボロになって、割れたりしてしまいます。それを防ぐためにカツラがついている訳です。

しかし、このまま使い始めてしまうとカツラに直接玄翁が当たってしまい、カツラのエッジを潰してしまいます。エッジが潰れた状態で叩き続けるといつしかカツラが外れてしまいます。

そのため、直接カツラを叩かないためにちょっと手を加えてあげます。

まず、一度カツラを外します。かなりきつく嵌まっているので取るのに苦労します。簡単に取るにはモンキースパナで固定するのがいいです。
131104_2.jpg

モンキースパナで固定してカツラの直径より細い棒を置いて玄翁で叩きます。

131104_3.jpg

取ったカツラは嵌まっていた方向が分からなくならないようにしてください。カツラを取ったら柄を少し削ります。手でグッと押したらカツラが入るぐらいに削ります。

その状態からカツラを叩き込んで柄が2、3ミリ飛び出るようにします。その時、専用の道具があるのでそれを使うと均等にカツラが下がるので便利です。ネットショップで購入できるお店もあるので気になる方は探してみてください。確か1000円ぐらいで買えるはずです。

131104_5.jpg
青い物体がその道具です。これをカツラを手で押し込んだ上に被せて、玄翁で叩きます。

131104_4.jpg
こんな感じにします。しっかりと叩き込んでください。

ノミの仕込みのために専用道具なんて買えないよという方は釘抜きを使うよいでしょう。
131104_8.jpg

釘抜きの角を当てて、玄翁で叩き込みます。カツラが斜めにならないように注意して叩き込んでください。

131104_6.jpg

カツラから出た柄の部分を玄翁で叩いてつぶします。潰した柄がカツラに覆い被さるようにしていきます。

131104_7.jpg

このようになるまで叩き潰します。こうしておけば、上から玄翁で叩いても直接カツラを叩くことがなく、永く使えるようになります。

これでカツラの仕込みは終わりです。あとは普通に使って構いません。

ところで、このノミの柄でなんか変と思うことはないですか?実は柄の部分は赤褐色をしているのに、木口部分は色が白いのです。

131104_12.jpg

ノミの柄にはカシの木がよく使われています。カシには赤カシと白カシがあります。赤カシの方が量が少なく貴重とされています。中には赤カシに見えるように白カシに着色をしている場合があります。どうやらこの柄は白カシを着色している物のようです。

私個人的には、白カシの柄の方が好きです。(完全に見た目だけです。機能的な違いは全くわかりません。) それとラッカーが塗られてテカテカしているのがイヤなので、シンナーでラッカー塗料を落としてみました。

131104_10.jpg
はい、この通り。白いカシが姿を現しました。うん、やっぱりこの方がかっこいい。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest