2014.04.20

ナラとオーク

先日、こちらのダイニングテーブルとチェアを納品させて頂きました。

 ナラとオーク

今日はこのダイニングセットの樹種にスポットを当てます。こちらのテーブルはホワイトオーク材で作られています。椅子はナラ材です。それぞれを英語にするとホワイトオークはWhite oak、ナラはoakとなります。そうどちらもオーク材なんです。

ですので、大きく分類される場合は、同じ材種となります。材木や家具の表示においては、明確なルールが存在するわけではないので、使い分けがしっかりとされているわけではありません。しかし、全く同じ材なのかというと微妙ではありますが、違いがあります。

一般的にナラ材と表記されるものは、日本、ロシア、中国が主な原産地になります。日本では北海道産のナラが、最も有名で高級材として家具やフローリングに使われてきました。材木としてのみならず、ミズナラやコナラはどんぐりのなる木として日本でも親しまれています。

しかし現在では、北海道を中心とした国産のナラの算出量が激減しています。これは一枚板テーブルとして使われる幅広い板だけでなく、フローリングなどで使われるような材でも同じことがいえます。そのため、最近のナラ材の多くはロシア、中国からの輸入材となっています。

一方、ホワイトオークやレッドオークと呼ばれるものは、北米もしくはヨーロッパ産のオーク材が中心です。ナラに比べると、わずかでありますが少し大味な木目で荒い印象があります。持った感じだどホワイトオークのほうが密度が高く、ずっしりしている感じがします。テーブルや棚類の家具でも使われますが、最近では白太や節が入ったオーク材のフローリングが人気と聞きます。

さて、もう一度先日納品したダイニングテーブルとチェアに話を戻します。表記上、ナラとホワイトオークと違いはありますが、一緒に置いても違和感のない組み合わせになります。ですので、家具を選ぶという観点でみると、2つの材の違いはさほど気にしなくても良いかなと個人的には考えています。

賢木@吉祥寺

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