2014.02.20

花粉症は50年後にはなくなるのか?

最近の木材、林業関連のニュースで気になる記事を発見しました。

花粉症、50年後にはなくなる!?

私自身、小さい頃から春先になると、ティッシュが欠かせず、頭がぼぉーっとするいわゆる花粉症でした。20年以上の付き合いになるので、花粉がなくなれば良いのにと思ったことは少なくありません。木には親しみをもって接してきましたが、花粉症の原因となる杉の木を憎く思ったこともあります。

ですので、花粉症がなくなる!?というニュースは、私にとっても大きなニュースです。実際にそんな時代が訪れるのは50年後だそうですが・・・

こちらの記事では、大きく3つのことが述べられています。

「無花粉スギ」の品種改良が進み、実用化に成功している

富山県での植え替えははじめられているが、他府県への出荷ができていない

現状のペースだと、あと50年ほどで花粉症が消滅する可能性がある

「無花粉スギ」については、農林水産省のwebサイトにも詳細な説明が掲載されています。これによると、スギ花粉情報を得るために植えてあるスギ林の調査をしていたところ、偶然にも花粉をださないスギを発見したことに端を発しているようです。気になるのは、どうやって子孫を残していくのか?ということです。

無花粉ということは、雄花に花粉が出来ないので、自然には繁殖出来ません。挿し木や接ぎ木で苗を作っていくそうです。

花粉症歴は長いのですが、無花粉スギの研究が実際のフィ−ルドでもある程度の実績を残しているとは知りませんでした。このまま、改良と大量生産の研究が進むことを楽しみにしています。

無花粉スギを増やすために、植え替えも積極的に行われているようです。

ですが、そもそもスギを植え替える必要があるのでしょうか?

スギ自体は価格も低くなりつつある中で、植え替え、新たな木が成長するころにしっかりと事業として継続して行けるだけ、つまり利益がでるほど木材需要が残っているかも疑問です。

さらには、無花粉スギが材木として、建築用構造材としてしっかり使えるだけの木材なのかも気になります。こちらの記事にはそのあたりのことには言及されていませんが、そもそも木材として使えなければスギに変わってスギを植え替える必要もないですよね・・・

その辺りが気になります・・・が、「無花粉スギ」の行く末をこれからもチェックしていきたいと思っています。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest