2014.01.20

トチ、カエデ、カバ。耳つき無垢材テーブルの主力選手に育てていきます。

耳つき無垢材テーブル用の板の仕入れに定期的に行くようにしています。木が伐採されるのは秋から冬にかけてです。春から夏にかけて木が伐採されることは通常ありません。そのため今の時期は、伐りだされたばかりの新丸太が市場にたくさん出回っています。材木業界のトップシーズンは冬になります。

先日の材木市場でも、寒いなか大勢の人で賑わっていました。板や丸太もかなり数は出ていました。(それでも、ここ数年は出てくる丸太の数がどんどん減っています。)

仕入れた板が工房に本日届きました。届いたのはトチ、カエデ、カバの2-3枚はぎの耳つきテーブル天板に使えそうな板です。どれも製材したばかりで、触るとまだ湿っている未乾燥の板ばかりです。

トチ、カエデ、カバは散孔材という種類の木で、木目が淡く、肌触りも良い木です。一つ一つの板の表情がバラエティに富んでいて、面白い天板が作れる樹種です。ソリウッドではこれら3種の板は、在庫を厚くしていき方針です。

 順番にトチ、カエデ、カバ、トチになります。

今回のトチは白い部分が多い板です。トチ材は丸太の周辺部が白く、中心部が赤っぽい色をしています。どちかと言うと、白い部分の方が多いです。トチの白い部分は、ギラギラとしたトチらしい杢が出ることもあります。木目は曖昧で、その肌は何とも言えない艶っぽい美しさを持っています。

反対に赤い部分は、ワイルドな印象があります。赤い部分は芯に近いため、多少の割れが入ったり、入れ皮や節などが入る場合もあります。赤い部分が入っているトチ材はグッと個性的になります。

カエデは、透き通るような淡い木目の肌を持ちます。
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あまり幅が広い板がないので3枚か4枚はぎになります。またカエデは乾燥中の反りやネジレが多くでる樹種です。そのため、幅広い板でも真ん中で割ってしまうこともあります。水分が抜けてしまえば、他の樹種と同じ程度に動くぐらいになります。見た目と違って、堅さもあり、ずっしりとした重みもあるので、丈夫なテーブルになります。

カバは多くの樹種があり、色に結構なバラツキがあります。赤いものもあれば、白っぽいものもあります。
マカバあるいはウダイカンバと呼ばれるカバは比較的赤っぽい色をしています。
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そのほかのカバは黄褐色です。
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カバの木目は独特な感じでなんと表現すればいいのか困りますが、柔らかい雰囲気をもっていると思います。木目の格好良さは1番ではないかとぼくは感じています。ただ、カバもあまり幅広い板がありません。
色が薄い部分と濃い部分の差がハッキリとでます。そのため、はぎ枚数が多くなると薄い、濃い、薄い、濃いとコントラストが高い天板になります。これは、好みが分かれるとこでしょう。

今回、仕入れた板はまだ生材。これからじっくりと乾燥させていきます。テーブル天板に加工できるのは早くて半年から一年後です。乾燥させる前に1枚1枚、写真を撮りますのでそのうち何枚かこのブログで紹介するかもしれません。

瑞木@相模湖

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