2013.12.22

搬入・配達を考えた家具づくり

製作した家具をしっかりと届ける、そして納めるという事もオーダー家具工房の重要な仕事のひとつです。造り付けの家具のようにその場で製作、調整をするということが出来ないため、前もってきちんと搬入できるかたちにしておく必要があります。

ソリウッドの場合、テーブルは基本的に天板と脚を何度でも着脱できるように設計しています。こうすることで、搬入の問題はほとんどクリアになります。ただし、2メートルを超える大きな天板は注意が必要です。過去には、事前に搬入経路を確認したり、お客様にエレベータのサイズを計って頂き、模型を作成し、シミュレーションしたこともありました。

また、テーブルの組み立てには一般的なボルトを使っていますので、着脱は専門的な知識がなくても可能です。搬入後に、引っ越しや移動がある場合でも、わりと簡単に作業が可能です。

本棚や収納の場合は、W1800もしくは高さH1800を超えるサイズのものは基本的に分割して製作することになります。分割することによって、見た目のデザインなどが変わることがありますが、お部屋に入らないのでは元も子もないので、図面などでわかりやすいように提案することを心がけています。

配達に関しては、もうひとつ大切にしていることがあります。それは出来る限り自分たちの手でお客様宅に届けるようにしていることです。今のところ、東京、神奈川、埼玉、千葉県の一部については、日程の調整がきく限り、作り手自ら配達に伺うようにしています。ソリウッドには配達専門のスタッフはおらず、製作を担当したスタッフともう1名のスタッフで伺うことが多いです。このようにするのは、大きく2つの意味合いがあります。

傷つけることなく確実に届けるとこと

やはり自らの手で手塩にかけて製作した家具が搬入時に傷ついてしまうことは絶対に避けたいと思います。そうした思いがより慎重により丁寧に運ぶことにつながると考えています。

製作者自ら届ける

もう1つは、お客様の声、家具を受け取った際の表情などを作り手が直接確認することです。家具のご注文を受ける際は、吉祥寺ショールームで働くスタッフが応対します。製作スタッフは注文時に書かれた注文管理伝票と図面をもとに家具を製作します。店舗と製作現場が離れている以上仕方がないのですが、配達まで他のスタッフが行ってしまうと直接お客様とのコミュニケーションを図る機会が失われてしまいます。製作した家具がどのような家庭にどのように受け入れられたのかを実際に経験することは、製作モチベーションや技術の向上に欠かせない要素であると考えます。日本国内では、いろんなものが製造されていますが、作り手と買い手が直接顔を合わせることは非常に稀です。製作スタッフ自ら配達に伺うと喜こんで頂けるお客様もいらっしゃいます。

工房から距離が離れている場合は、宅配業者の方に運んで頂くことになります。W1500ぐらいまでのテーブルであれば大人の方2人で組み立て作業が可能です。W1800以上になると天板だけでも30kgから40kgの重さになります。男性二人であれば作業は可能ですが、慣れていないと危険が伴います。そこで、大きなサイズのテーブルはヤマトホームコンビニエンス社の家財らくらく宅急便というサービスを利用することをオススメしています。こちらのサービスは開梱から搬入までを行うサービスで、オプションにはなりますが組み立ても配達スタッフが行うことができます。費用的には玄関渡しに比べ高くなってしまいますが、便利かつ安心してお任せできます。詳細についてはお問い合わせください。

さて今日は配達について書きました。この週末は12月の納品のピークとなり、二日間で6軒のお宅に無垢材家具をお届けに伺いました。いずれも無事納めることができ、ホッとしている部分もありますが、明日も配達があります。気を引き締めていきたいと思います。

賢木@吉祥寺

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