2018.10.15

ストレートカットテーブル樹種紹介 その1。【No.2437】

ソリウッドのストレートカットテーブルの定番樹種を改めて紹介します。ストレートカットテーブルに採用している樹種は比較的に手に入りやすいものです。材木屋さんが常に在庫しているものが中心になっています。いつでも注文を受けれるようにするためにはいつでも手にはいる木材にしないとダメですよね。当たり前なことなのですが、木材の場合は意外と難しいです。なので結構樹種が絞られてしまいます。木って無数の種類がありますが、木材利用されるものは結構少なく、無垢材家具に用いられる樹種はかなり絞られます。その中で常に材木屋さんが在庫しているような板となると10種類ちょっとな気がします。

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こちらはウォールナット材です。今、一番人気がある樹種です。多くの家具屋さんで扱われていてもはや定番の樹種ですね。無垢材に限らず、合板を使用した家具でもウォールナット材のものはたくさん製作されています。また、ウォールナット色というようにウォールナット材の色を真似て塗装している家具などもたくさん作られています。ウォールナット材は北米産の木材でクルミの仲間です。日本に生えているクルミの木はもっと色が薄いです。北米産のクルミは色が濃いんですね。なぜかは分かりませんがそうなんです。だから価値が高いんです。ここのところの人気で価格は高騰したまま高止まりしています。無垢材家具は樹種によって価格が異なることがほとんどです。多くの家具屋さんの価格設定ではウォールナット材が一番高いようになっています。ソリウッドでも定番樹種の中では一番高いです。ウォールナット材家具の価格が高いのは、ウォールナット材が高いというのともう一つ要因があります。それはウォールナット材の歩留まりは良くないことです。大きな節がある板はその部分を省いて使用します。ウォールナット材の場合は節もそうですが、白太という頭を悩ませる問題があります。

ウォールナット材は色が濃い部分と薄い部分があるんです。中心に近い部分は色が濃くで外側に近い部分は色が薄いんです。(ウォールナット材に限らず多くの樹種でそういう傾向なのですが、ウォールナット材の場合は色の違いが顕著です。) 色の薄い部分は淡い茶褐色です。結構白い時もあります。色が濃い樹種なので、余計に白太との差が目立ちます。基本的には表側に白太がこないように木取りしますので、歩留まりも悪くなります。

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ソリウッドではチェリー材の方が人気があります。なぜかは分かりませんが… 全国的な傾向ではウォールナット材の方がはるかに人気があるようです。材木屋さんに聞いてもチェリー材の動きは良くないです…という声を聞きます。チェリー材もウォールナット材同様に北米産の木材です。産地が近いのでウォールナット材と一緒に仕入れる材木屋さんや商社さんが多いようです。ある意味バーター的な存在なのかもしれません。一緒にチェリー材も買ってよという。

でも、チェリー材は本当に良い木材です。特徴としては色変化が第一に挙げられます。チェリー材は時間が経つにつれてどんどんと色が濃くなります。初めは上の写真のようなオレンジ色をしていますが、どんどんと濃くなって艶のある焦げ茶色になっていきます。色味が深まって熟成感のある良い色になります。他の樹種でこのような色味が深まって熟成味が出る木は少ないです。ウォールナット材はどちらかというと経年で色が褪せていくような感じがします。色味も少し赤っぽくなります。チェリー材ほど劇的ではないですが、そのような傾向にあります。経年による色変化では圧倒的にチェリー材の方が綺麗に変化します。

ちょっと長くなってしまったので続きはまた明日にしますね。

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