2018.10.06

八の字型の脚がついた無垢材テーブル。【No.2428】

すぐお届けできるダイニングテーブルとして完成したテーブルを吉祥寺ショップに展示して販売するようになりました。ソリウッドではオーダーを受けてから製作する注文製作の無垢材テーブルをメインにしていますが、今後はすぐにお届けできる完成品のテーブルの生産を増やしていこうと考えています。オーダーを受けてから製作するダイニングテーブルは大きさや脚の形状を選んで頂くことができます。こうしたメリットもありますが、実物を見られないことで不安に感じるお客様も多いようです。また、引っ越しがすぐで製作するのは待てないといったお客様もいらっしゃいます。そうしたお客様にも対応できるように完成品テーブルの販売を開始しています。

すぐにお届けるできるダイニングテーブルは脚の形状を従来の注文製作のテーブルと変えています。よりリーズナブルな価格で良質な無垢材テーブルを提供できる脚を開発しました。もちろん取り外しは可能になっていますので、搬入時の心配は少ないです。従来のテーブルは鉄製のプレートを使って脚を固定していました。この方法だと4本脚など脚1本をテーブルに固定して強度的にも問題ない方法でした。しかし鉄製のプレートを使用するのでコストもかかってしまいます。そこで鉄製のプレートを使用しなくてもしっかりとした脚を開発したわけです。

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漢字の八の字の形に組んだ脚です。この脚をボルトでテーブル天板裏に固定します。何度か試作をして、コストダウンが可能でかつ強度的に問題ない形にしています。

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接合部分にはカンザシと呼ばれる補強材を入れてあります。ここの接合部分は角度がついてはいますが、木口と木口の接合になります。木口は接着剤を吸収してしまって接着強度を出すことができません。なので、接着剤だけの接合では強度面で不安があります。それを解消するために何らかの補強方法を考える必要があります。基本的には何かを加えてその何かにも接着剤をつけて接着面積を増やすことをします。一般的にはダボと呼ばれる木の棒を入れて接着面積を増やします。ソリウッドには角度がついている面にダボ穴を開けるための機械がないのであまり効率的ではありません。そこで、額縁を製作するときに入れるカンザシ加工を採用しました。これなら特別な機械もいらず、加工の時間もそれほどかかりません。

初めの試作ではあられ組みでこの部分を接合してみました。強度は問題ないのですが、加工にとても時間が掛かってしまい量産するのが難しいという判断をしました。そこで作業時間が短縮できるこの加工方法を採用しました。

脚の形状は限られてしまいますが、その分リーズナブルな価格で提供することが可能になっている完成品テーブル。脚が八の字型をしているので8シリーズ(エイトシリーズ)と呼ぶことにしました。

展示していた現バージョンのテーブルが売れてしまったので、急いで次のテーブルを製作しています。あと少しで吉祥寺ショップにて展示ができると思いますのでその際はまたブログで紹介することにします。

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