2018.07.19

無垢材テーブルを発注する前に確認しておくべきこと【N0.2349】

無垢材のテーブルを検討されている方にお話を聞くと、「せっかく買うのだから長くつかえるものが欲しい」といった声をよく聞きます。ダイニングテーブルの素材は、木以外にもガラスやプラスチックなどたくさんありますが、木製とされるものにも無垢材の他にMDFといった木質系素材や合板を使ったものだといくつかあります。その中でも耐久性においては無垢材は評価される点だと思います。オイル仕上げにした場合、表面の汚れといった点では長年使うとどうしても染みなどはできてしまいます。とはいってもそれは表面だけの話なので、木自体が劣化しているという訳ではありません。表面を320番の紙やすりで磨いたのち、メンテナンス用オイルをぬればかなり見た目はリフレッシュされます。こうしたメンテナンスを2年に1回ぐらいして頂けると表面の汚れも蓄積したものではなくなっていき、メンテナンスしていないものと比べると10数年後の見た目はかなり違ってきます。

長く使うには無垢材というのはオススメできる点を述べましたが、素材以外でも発注する前に確認しておけば、後々後悔するケースが少なくなるよというポイントがいくつかあります。今日はその点について書いていきます。

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天板と脚が取り外せるようになっているか?

無垢材テーブルの場合、天板と脚を直接接合させることも可能です。ですが、搬入や購入後のお引越しなどを考えると天板と脚が取り外せるかいなかは重要になります。特に、内階段でテーブルを運ぶ際に天板と脚がくついた状態だと搬入することは難しいです。ですので、テーブルの発注の際には必ず取り外せるかは確認しておきましょう。

また、天板と脚が取り外せるようになっているものでも作り手(メーカー)によっても仕様は異なっています。ソリウッドでは金属製のプレートを介して天板と脚を固定します。プレート方式の場合、脚に脚の面積よりも大きい金属製の薄い板を木ネジで固定します。このプレートにはボルトを通す穴が6箇所空いています。天板の裏側にはこのプレートが入るような溝が掘られていてそこに乗せ、ボルトを固定していきます。天板の裏にはこのボルトを受ける金具が入っているので、木部をボルトによって傷つけないようになっています。この金具が入っていることにより、何度でも脚の着脱ができます。

天板と脚の固定の方法については、各メーカーによって様々です。何度でも着脱が可能かどうかとどういった方法で固定しているのか注文前に確認しておくとよいでしょう。

幕板があるかないか(長手方向)

無垢材のテーブルには、幕板と呼ばれる板が天板の下につけられていることがあります。幕板は天板の下で脚と脚の間につけられた5cm程度の幅がある板です。この板は、脚の細さなど強度部分を補ったり、下から天板を抑えることで天板の反りを防ぐ目的で付けられていることが多いです。ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。1つ目は、椅子に座った上で、脚を組もうとするとこの幕板が邪魔になり脚を組んでくつろぐことができなくなる点です。もう1つのデメリットは、肘掛けがついている椅子を天板の下に納めようとすると、幕板が邪魔になり椅子がテーブルの下に入らなくなる点です。二つ目についてはスペース的に余裕がある場合は良いですが、少しでも空間を広く使いたい場合にはやはり椅子は少しでも天板下に納めたいところです。

ソリウッドでは快適性や機能面を考えてテーブルの長手方向には幕板がないほうが良いと考えています。脚が細いデザインのものだと天板が重いので横方向の揺れが起きる可能性があります。そのため、まっすぐ下におりるテーパー脚の場合は短手方向にだけ幕板をつけるようにしています。それ以外は幕板がつかいない設計になっています。

さきほど、幕板は天板の反りを抑えるという目的があると書きましたが、ソリウッドでは反りに対する方策としては、幕板に頼らない方針で行っています。幕板の代わりに金属製の反り止めを入れることで幕板がなくても反り対策ができるように工夫をしています。

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デザインだけでみると、幕板のあるものもしっかりと丈夫な印象で無味乾燥になりがちなテーブルではあったほうがよく見えるかもしれません。ただ、これまで書いてきたように幕板があるデメリットもあるので、そのあたりはしっかりと確認しておくと良いでしょう。

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