2018.01.30

オイル仕上げの椅子のメンテナンス。【No.2179】

ソリウッドで無垢材家具を注文する方の多くはオイル仕上げを選択しています。木のが持つそのままの質感を味わうことができるのが人気の秘訣だと思います。せっかく無垢材を使った家具を使うのだから木の質感が活かせるオイル仕上げの方がいいと考える方が多いようです。オイル仕上げとウレタン塗装の家具を見比べるとオイル仕上げの家具の方がより自然に見えます。ウレタン塗装も昔に比べるとナチュラルな仕上がりになってきていますが、やはりオイル仕上げの家具と比べると均一的な仕上がりになっていて少し不自然さを感じます。オイル仕上げとウレタン塗装のどっちが良いのかは使う方の価値観や状況によって違うので、絶対的な優劣はつけることができません。なので、迷ったらお店の人に両方のメリット、デメリットを聞いて判断した方が良いでしょう。無垢材家具を扱うショップでもオイル仕上げのものをたくさん売っているお店もあればウレタン塗装を勧めるお店もあります。お店に展示してあるのがオイル仕上げが多いのか、ウレタン塗装のものが多いのかを見れば、そのお店の推しがどちらであるかは分かると思います。本当に迷ったいるのならオイル仕上げの家具を多く扱う店とウレタン塗装のものを多く扱う店のどちらにも行って、スタッフさんに話を聞いてみると良いでしょう。その上で自分たちに合っているのはどちらかなという感じで決めるのがいいと思います。

オイル仕上げの家具のデメリットは汚れがつきやすいということです。でも、メンテナンスをすることで汚れや傷を目立ちにくくすることもできます。オイル仕上げのメンテナンスはご自分でも可能な点がメリットでもあります。

ソリウッドでは【オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座】を奇数月の第2日曜日に開催しています。オイル仕上げのテーブルメンテナンスに不安がある方はぜひこの講座に参加してもらいたいです。この講座に参加してもらえればオイル仕上げの家具の基本的なメンテナンス方法が分かります。

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今日は「オイル仕上げの椅子はメンテナンスが必要なの?」という問いに答えたいと思います。

正直に言うと明確な答えはありません。強いて言うなら「必要に応じてメンテナンスをすれば綺麗になります。」といった感じです。テーブルに比べると椅子は汚れる頻度が少ないですよね。テーブルは水拭きをする回数も多いと思います。基本的に水拭きをするとオイル成分が抜けてしまい、汚れやシミがつきやすくなります。なので、綺麗さを保ちたいなら水拭きをせずにから拭きをすればいいです。そう考えると椅子を水拭きする機会ってそうはないですよね?座面に水拭きするケースは想定できますが、椅子の脚などを水拭きするケースは滅多にないでしょう。なので、テーブルに比べると椅子の場合はメンテナンスの頻度が少なく済みます。やらなくても平気なくらいです。

ただし、肘掛け付きの椅子を使っている方は肘掛け部分の汚れやザラツキが気になってくるかもしれません。水拭きをしなくても肘をついている時の汗や摩擦で肘掛け部分の汚れが目立ってくることがあります。また、触るとザラザラするようになることもあります。これは汗に含まれる水分で木の表面が毛羽立つことでザラザラになるのです。

こうした場合はサンドペーパーで表面を削ってオイルを塗りなおせば、元の質感を取り戻せます。この方法でメンテナンスをすれば汚れや傷も目立ちにくくなります。サンドペーパーは#320を使ってください。これよりも細かい目であれば大丈夫ですが、目が細かくなると汚れや傷はなかなか消えません。また、#320よりも粗いペーパーを使えば汚れや傷はすぐに消えますが、木部自体に傷をつけてしまうこともあるのでオススメしません。もしやるなら#240を使ったのちに#320をかけてください。#240よりも粗いものを使うのはやめた方がいいです。木部に傷がつきます。

ペーパーをかける際は必ず木目に反ってかけてください。木目に直交する方向にペーパーをかけると木部を傷つけてしまいます。その傷がとても目立つので必ず木目に反ってペーパーをかけてください。

ペーパーをかけた後に家具用のオイルを塗れば色や質感が元通りになります。オイルはウエスにつけて塗って、綺麗な布でしっかりと拭き取るようにしてください。オイルを拭き取らないとオイルがそのまま固まってベタベタになってしまいます。必ずしっかりと拭き取ってください。拭き取ったら一晩は使わずにそのまま放置して乾かせてください。

サンドペーパーをかけてオイルを塗るとその部分だけ色が変わってしまいます。なので、できれば全体を同様にペーパーがけをしてオイルを塗った方が綺麗に仕上がります。ただ、全体をペーパーがけしてオイルの塗るのは結構大変な作業です。なので、多少の色の違いは出てしまう可能性はありますが、肘掛けの部分だけメンテナンスをしてあげるのもアリだと思います。力いっぱいペーパーをかけるとその部分だけ色が変わってしまうので、ペーパーがけはあまり力を入れずに均一にかけてください。

というわけで今日はオイル仕上げの椅子のメンテナンスについて書いてみました。

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