2017.11.23

使い勝手もよい木の椅子【No.2111】

長く使うことを前提に木の椅子を探し始めるとなかなか決めきれず難しいという感想を抱く方も多いのではないでしょうか?デザイン、座り心地、使い勝手、価格などそれぞれの理想型を満たす椅子はそう簡単には見つからないと思います。であれば、オーダー製作という方法もなきにしもあらずですが、体を支える道具であり、強度がたりないと思わぬ怪我の原因になってしまうため、1脚のみを製作するということはなかなか難しいです。そのため、ソリウッドではデザインを一から起こすオーダーメイドの椅子とういうもの製作しておりません。

そのかわり国内生産の3つの椅子ブランドの椅子を扱っており、その中からお好きな椅子のデザインを選択頂き、樹種と座面を選択頂きご注文となります。いずれも在庫商品はなく、ご注文を受けてからの製作になります。そのため、椅子ブランドによって納期に違いがありますが、早いもので1ヶ月程度、長いもので4、5ヶ月といった感じになります。

今日は使い勝手の良い椅子というものはどんなものかを考えていきたいと思います。個人的には、

・軽い

・丈夫である

・スタッキングが出来る

をいった条件をクリアしていると使い勝手がよい椅子と言えるのではないかと思います。椅子は頻繁に動かす家具です。立ったり座ったりする際にも椅子を引いたりは必ずしますし、テーブルの下を掃除機をかけるさいには椅子を動かします。そういった際に、重い椅子だと動かすことが面倒になります。その点軽い椅子だと動かすのもスムーズであまり苦になりません。無垢材の椅子だと重い印象があると思いますが、最近の椅子は設計段階で重量をかなり気にしているので部材を細くしたり、軽くする工夫をすることでかなり軽い無垢材の椅子が登場しています。

やはりすぐに壊れてしまうようでは使い勝手が良いとは言いにくいです。無垢材を使った椅子の場合、最低でも4、5万はするものです。20年、30年は使いたいところです。

3点目に挙げたスタッキングは椅子を重ねることになります。スタッキングが出来ると普段使わない椅子は重ねれば場所をとらないので端においておくということが出来ます。また、飲食店や店舗などの商業スペースでも使いやすくなります。

以上の条件をクリアした使い勝手の良い椅子の中で私がオススメなのはHUGチェア(ISU-WORKS)です。

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大きくせり出した背が特徴的なHUGチェアです。見た目をスタイリッシュでどこか可愛げがあるフォルムをしています。2011年に札幌在住の木工家・デザイナー髙橋三太郎さんと北海道津別町にある山上木工さんがタッグを組み始まった椅子プロジェクトISU-WORKSのラインナップの1つですが、一番始めに発売されたのがこのHUGチェアです。それまでもおつきあいのあった髙橋三太郎さんからこのHUGチェアの写真を見せてもらった際に、この椅子は人気が出るなと直感で感じました。実際に店頭に置いた際もお客様の反応もよく、勝手ながらISU-WORKSを代表する椅子だと思っています。見た感じは小振りですが、座り心地は抜群でどんなスタイルにもマッチすると思います。

HUGチェアは座面を支える枠の横に脚がついているという構造をしています。これはスタッキングをさせるためにも必要な構造なのですが、見た目的に強度が気になる点だと思います。座の枠と後ろ脚の接合部分を解剖してみると下の画像のようになっています。接着剤がつく表面積を多くするためにダボとよばれる小さい円柱状の木片を4つ中にいれて接着しています。これでこの接着部分の強度が強くなり、負荷のかかる部分でも耐えることが出来ます。普段は中々見ることが出来ない部分ですが、強度を保つための工夫は見えないところにもあります。

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このHUGチェアは、ナラ材、メープル材、チェリー材、ウォールナット材で製作することが出来ます。

賢木@吉祥寺

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