2017.09.26

カバの共木で作る耳つきテーブル。【No.2053】

先日のブログで写真を掲載して紹介したところすぐに成約済みになったので喜んでいたのですが、残念ながらキャンセルとなってしまいましたので引き続き販売しております。それがこちらのテーブル天板。

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時々あるのですが、ブログで取り上げた途端に注文が入るパターン。ブログを書いてる側からするととっても嬉しい現象なんですが、実際はそのブログのおかげで売れたのかは検証することができません。そうであったら良いと思えることでブログを書くモチベーションが上がるのは確かです。今回の場合は1回喜んでからすぐに残念となったので、もう1回ブログで紹介することにしました。

こちらはカバ材の耳つき3枚はぎテーブルです。3枚の板をはぎ合わせていますが、元々は2枚の板でした。同じ丸太から製材された2枚の板を使用しています。1枚の板が乾燥中に真ん中で大きく割れてしまったために割れた部分でカットして2枚に分けました。なので3枚はぎではありますが、全て同じ丸太から製材された板なので木目の色や柄は似ていて統一感のあるはぎテーブルになります。また、真ん中の板は板目、両端の板は柾目ですのでパッと見は1枚板テーブルに見えるかもしれません。同じ丸太から製材された板を共木(ともぎ)と言います。共木ではぎ合わせると木目の色や様子が似ていて統一感が出るのが特徴です。共木でテーブル天板を作ることはなかなかできません。ソリウッドのストレートカットテーブルの天板は共木ではありません。ストレートカットテーブルに使う板は様々な丸太から製材した板を集めてひとまとまりにして流通している板を使っています。一般的に使用される板はこのような形態で流通しています。

耳つきテーブルに使用する板は基本的には材木市場で仕入れています。材木市場では1枚1枚に分かれて売られている場合もあれば共木何枚かがセット売られている時もあります。セットで売られているのは共木であることが多いです。そうした共木を使用して耳つきテーブル天板を作っています。でも、必ずしも共木で耳つきテーブルを製作している訳ではありません。全然違う丸太から製材された板をはぎあわせることもあります。

このK66テーブルに使用している板の共木は他にも仕入れていました。それを使用した2枚はぎテーブル(K65テーブル)はすでに売却済みでお客様の所に納品してあります。

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オイルを塗っているところを撮った写真です。K66テーブルも同じ丸太から製材された板を使うので、木目の色や表情はこれに似た感じになります。カバ材は光沢感ある木目が特徴で、肌触りもスベスベして気持ち良いです。個人的には木目の様子も色も好きで気に入っている材種です。もっと日の目を浴びてよい材だと思いますが、いまいちマイナーな存在から抜け出せていません。カバといえば日本人なら名前を聞いたことがある人が多いと思います。我々にとって一番メジャーなカバは白樺でしょう。リゾート地に生えているイメージがありますよね。でも、白樺は木材利用はほとんどされていません。あまり太く成長しないので幅広い板が採れないのが主な理由です。でも、白樺を木材利用しようという動きもあるようです。一度白樺で作られた学習机を見ましたが、なかなか良いものでした。もしからした今後白樺も木材利用されるようになるかもしれません。

木材利用されているカバはウダイカンバやダケカンバという木です。ウダイカンバは”マカバ(真樺)”なんて呼ばれています。赤味が強くとても綺麗な色をしているのが特徴です。でも、近年では流通量が減っています。一般的にカバと呼ばれているのはダケカンバという種類の木です。材木業界では”雑カバ”とも呼ばれています。ウダイカンバに比べると赤味が少なく黄褐色をしています。

瑞木@相模湖

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