2017.09.24

無垢材テーブルの樹種を選ぶ際のポイント【No.2051】

本日は、ソリウッド吉祥寺ショップで無垢材テーブル選び方講座を開催しました。こちらは、こじんまりとした少人数参加の無料講座になります。普段の接客では説明しきれない針葉樹と広葉樹の違い、木の構造による違いなど知っておくとテーブル選びには役に立つであろう情報をお話しています。無垢材選び方講座では、樹種、サイズ、仕上げ方法の3つの点について、選び方のポイントをお話をしています。今日のブログでは、そのポイントの1つである樹種の違いについて書きます。

皆さんは木というと、どのような木の種類を思い浮かべるでしょうか?

おそらく、「スギ」、「ヒノキ」、「パイン」「ケヤキ」「サクラ」といった樹種を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

一方、無垢材テーブルの素材として求められるのは「丈夫さ」、「表面の硬さ」、「木目の出方」といったところでしょう。先ほど挙げた樹種のなかで、「スギ」から「パイン」までの3つは針葉樹です。針葉樹は仮導管と呼ばれる組織でほとんどが構成されていて、まっすぐ縦に成長するのが特徴です。伐採し、製材された板から心地よい香りがでて、リラックス効果があるとされています。ですが、板の表面の強度はあまり強くなく、爪などを立てて押すと、簡単に凹んで跡がついてしまいます。ウレタン塗装などプラスチック樹脂で塗膜コーティングをしてしまえば、少しは強化されるとは思いますが、木の柔らかさ的には針葉樹はダイニングテーブルには向いていないと考えています。そこで、無垢材テーブルの樹種を選ぶ第一のポイントは針葉樹より硬くて重い広葉樹の中から選ぶということです。

広葉樹は、養分や水分を運ぶ導管と呼ばれる管が独立した組織になっています。広葉樹は縦にも成長をしますが、日の光を求めて枝を横にも成長させていきます。製材した板は硬く、持つとずっしりとした重さを感じます。爪を立てて押してみても、針葉樹のように簡単には凹みません。先ほど挙げた中では「ケヤキ」と「サクラ」は広葉樹です。「ケヤキ」は古くから日本では重宝されてきた木で、家の建具や家具などにも使われるほかに、御神輿など強度と質が要求されるものにも使われていました。近年では、洋風なインテリアが好まれるようになり、主役の座からは降りてしまった感はありませんが、重厚感や木目のキレイさを求める方にはオススメの樹種です。少しオレンジがかった色味とはっきりとした木目が少し和の印象がありますが、黒く塗装をした脚などを付けると工夫をして挙げるとモダンなインテリアでも違和感なく使える場合があります。

少し脱線をしましたが、ここから広葉樹の中でも、よくテーブルに使われる樹種の特徴を紹介します。

ブラックウォールナット

ブラックウォールナットは非常に人気の樹種で、最近の無垢材家具屋さんであればラインナップに加えられていることが多い樹種です。北米からの輸入材になります。特徴としては濃い茶褐色の色味で、自然な色味でここまで濃いものはあまりありません。表面は滑らかに仕上げられるのでオイルを塗ると、しっとりしてスベスベの肌触りになります。椅子を製作するにもよく使われるので、ウォールナットのテーブルを選んでおけば、椅子の選択肢も多くある点もメリットです。日本語に訳すとクルミになりますが、日本で生育し、伐採製材されたクルミ材とは少し種類が違うものになります。クルミ材はブラックウォールナットほどは色が濃くなくて、どこか素朴で温かみのあるテーブルになる材です。

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ブラックチェリー

ウォールナットとともに人気のある樹種です。こちらも北米からの輸入材になります。日本でサクラといえばソメイヨシノの木を思い浮かべる方も多いと思いますが、それとは違う種類になります。色味は赤味がつよい茶褐色ですが、製材した当初の色と1年ほど経った板では色の濃さが全然違います。これは経年変化とも呼ばれ、チェリー材は経年変化が強い材の1つです。

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これ以外にも紹介したい材が沢山ありますが、ひとまず今回はここまでとさせて頂きます。

賢木@吉祥寺

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