2017.08.23

オレンジ色の座面の無垢材椅子【No.2019】

8月27日(日)は都合により、吉祥寺ショップ「ソリウッド・クラフィス」は臨時休業とさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願い致します。

さて、今日は椅子の話を書きます。ソリウッドでは、以前はオリジナルの椅子を製作・販売をしていましたが、現在では他の国内メーカーで企画・製作・販売をされている椅子を吉祥寺ショップで展示し、注文を受けることをしています。椅子は、製作に手間がかかりますが、それ以前の商品企画および開発にはもっと手間と時間がかかります。試作を作っては細かい調整をいれるなどを繰り返し行う必要があります。ソリウッドは小さな家具工房なので、時代にあった椅子の開発や製作は現状の設備や体制では継続することは難しいと判断した経緯があります。現在、ソリウッドで扱っているのは3つのブランドの椅子になりますが、いずれも国内のデザイナーがデザインをして国内の工房もしくは工場で製作されている椅子です。それぞれ重点をおいているポイントが違いますが、間違いなく国内で生産されている木の椅子ではトップレベルにある椅子ばかりです。

木の椅子といっても座面まで木で出来ているものだけではありません。フレーム部分は無垢材で出来ているものの座面はウレタン製のクッションを布もしくは革を張ったものがついているものも沢山あります。椅子の種類によっては、木の座面と上述したようなファブリックを張ったものを選べるものがあります。また、ファブリックを張った座面の椅子の場合は、張る布や革の種類、色を選ぶことも可能です。選択できるファブリックの種類やバリエーションは椅子によって違いますが、どの樹種のフレームにどのファブリックを選ぶのかも木の椅子選びの楽しみの1つかもしれません。そこで、今日はファブリック選びの参考になるような事例を紹介したいと思います。

最近、選択されることが多くなってきたのが、オレンジ色の座面です。オレンジは明るい色味で派手な印象もありますが、暖色であるので温かみのある色でもあるので、無垢材とは相性が良いと個人的には考えています。

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こちらはいのうえアソシエーツのAWAZA MA01チェアです。木の部分はウォールナット材で、座面はオレンジ系である明るい茶を選択されました。ウォールナット材の場合、木自体が濃い色味をしているので、こげ茶や黒のファブリックを選ぶとおちついたシックな印象の椅子に仕上がります。ですが、それだと濃すぎて部屋全体が暗くなってしまいがちになります。それをさけるためには少しでも明るい色を選びたいという方もいらっしゃいます。そんな時オススメなのが、オレンジ色のファブリックです。

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こちらはナラ材にオレンジ色の本革を合わせた事例です。こちらの革は宮崎椅子製作所の椅子のみで選択が出来るオイルレザーといわれる革です。オイルレザーは革をなめす時にオイルを染み込ませて仕上げている革で、よりしなやかに、耐久性が高くなっています。触り心地も革本来の心地よい肌触りがそのまま残っているのが特徴です。また、使用しているうちに風合いが変化し、味わい深い色味に変化していきます。

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こちらはISU-WORKSの椅子で選択ができるオレンジ色のレザーです。こちらは本革ではなくビニールレザーと呼ばれる合成皮革になります。写真は同系のチェリー材との組み合わせになります。チェリー材は初めはピンクがかった淡い茶褐色ですが、時間が経つにつれオレンジ味が増してきて、最終的にはオレンジがかった赤茶褐色になっていきます。そうなると、写真のものほどコントラストがつかなくなり、全体的に深みのある雰囲気の椅子になっていきます。

吉祥寺ショップには最後に紹介したISU-WORKSのオレンジ色の座面を採用したRAYチェア(チェリー材)が展示されています。

賢木@吉祥寺

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