2017.07.31

ちょっと剪定をしてみました。【No.1996】

明日から8月ですね。あっという間に7月も終わりです。さて、夏休みですが、吉祥寺ショップは例年通りお盆の時期に休みとなります。8月8日(火)から16日(水)までが休みになります。上記期間中のメールでのお問い合わせは、17日以降順次対応させて頂きます。予めご了承ください。相模湖工房は8月の終わりが休みになります。8月23日(水)から8月30日(水)までが休みとなり、この期間は木工教室もありませんのでご注意下さい。

さて、今日ははじめにちょっと違った視点からの木の話をしたいと思います。相模湖工房にはいくつか木が植えてありますが、それらの木がかなり生い茂っていてちょっと支障がある程度になってしまいました。そこで枝を剪定しなくてはならなくなりました。木に関わる仕事をしていますが、剪定は全くの専門外。何の知識もありません。ただ闇雲に枝を落としてしまうのは木にとって良くありません。無残に枝を落とされた木の姿をみると悲しくなりますからね。工房の木々はそうした姿にしたくありません。だからちょっと勉強しました。

170731_1.jpg
『剪定 「コツ」の科学 いつどこで切ったらよいかがわかる』上条祐一郎 講談社

剪定に関する本は結構たくさん出版されています。どれも写真やイラスト付きで紹介されているので見て分かりやすいです。この本はカバーデザインが良かったので選びましたが、中身をちゃんとしていて良かったです。

剪定の基本から樹種ごとの対処法までが書かれていてこの一冊を読めば、剪定についてある程度の知識が身につきます。どの枝を切ればよいのか、剪定初心者はまずそれが分かりません。でもこの本を読めば、どの枝を切ればよいのかの検討がつくようになります。枝の切り方には「すかし剪定」「切り戻し剪定」「刈り込み」の3種類があります。「刈り込み」は和風の庭園になってしまうので今回は採用しません。なので、「すかし剪定」と「切り戻し剪定」を組み合わせて樹形を整えていきます。

素人はどうしても細い枝ばかりを切る発送しかありませんが、先端の勢いのある枝を切って細い枝に切り替えるというのが基本的な考え方のようです。こうした考えはまったくありませんでしたので、とても勉強になりました。

使用するのは剪定鋏と剪定鋸。細い枝を切るのには剪定鋏を使い、剪定鋏では切ることができない太い枝は剪定鋸で切り落とします。

170731_2.jpg
こちらが剪定鋏。ちょっと変わったカタチをしていますね。でもこの刃の形が少し太い枝でも切れる要因なんだそうです。こちらの剪定鋏は岡恒という日本のメーカーの鋏で、切れ味もよく入門用として文句のないものだそうです。細い枝ならスパスパと切れます。多少太い枝をバズっと切れます。切れなくなったら研ぐ必要があるのは木工で使う鉋や鑿と同じです。木を切る上では刃物の切れ味は重要ですからね。切れる刃物で切れば切り口も綺麗で樹木への負担も少なくて済むそうです。まだ研ぐ必要はありませんが、研ぐのにはハンディタイプの砥石を使うようです。分解できれば通常の砥石でも研げそうですが、分解するのは出来なくはないが結構難しいそうです。研ぐ時になったらその様子もこのブログで伝えようかなと思っています。

工房の木々は既に大きくなっていて剪定するのにもひと苦労です。もう少し早い段階で剪定をしていればコントロール可能だったかも知れませんが…現状では地面に近い部分の枝を切るので精一杯です。脚立を立てても届く範囲の枝しか切れませんからね。おかげさまでなんとか剪定できてとりあえずの支障は回避できました。もう少し剪定を勉強して樹木に負担を掛けないで上手く剪定できるようになりたいですね。

という訳で今日のブログはちょっと違った視点からの木に関する話題でした。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest