2017.07.20

チェリー材の椅子【No.1985】

ここ最近の無垢材家具ではウォールナット材が一番の人気樹種といえると思いますが、ウォールナットに並ぶ人気となりつつある樹種があります。それがチェリー材です。チェリー材はブラックチェリー材という名前でラインナップされていることもありますが、ウォールナット同様、北米からの輸入材で無垢材家具ではメジャーな樹種の1つとなります。チェリー材は導管が細く散在している構造になるので、磨くとスベスベの肌触りになります。さらにオイルで仕上げることで、しっとりスベスベになり、ずっと触っていたくなるような触り心地になります。チェリー材の特徴はこれだけではありません。最大の特徴は経年変化です。

経年変化とは年月が経つにつれ、製品の品質・性能が変化することと定義できます。木材でいうと、品質が変化することはほとんどありません。木材に限っていえば、表面の色味が時間が経つにつれ、変化していくことになります。木材が経年変化で色が変化することは珍しくありません。色が変化する要因については様々あると考えられていますが、最も影響するとされているのが、光の中に含まれてれている紫外線です。木材にはリグニンという成分が含まれていて、このリグリンが紫外線を吸収し、分解していきます。その過程において表面の色が変化するといわれています。樹種によっては色の変化が激しいものもあれば、あまり変化しないものもあります。その中でチェリー材は最も経年変化がする材であります。当初は淡いピンク色のような色をしていますが、半年もすれば色の変化に気づく程度に色がつきます。そのうちにツヤがでてくる感じになり熟成感がでてきます。

今日はチェリー材の椅子の納品事例を紹介したいと思います。ソリウッドでは3つの椅子ブランドの椅子を扱っていますが、その多くの椅子でチェリー材の選択が可能です。

ISU-WORKS

ISU-WORKSは、札幌在住の木工作家兼デザイナーの高橋三太郎がデザインを担当し、同じく北海道の津別町にある家具工房山上木工さんで製作されています。部材の加工については、出来るところは機械加工を率先的に進め、椅子の強度に直結する組立てについては、熟練の職人によって仕上げられています。

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こちらはLENチェアです。ゆったりめに座れます。肘掛けが前まで伸びていないので、出入りの際に、椅子を最後までひかなくても立ったり座ったりが出来ます。また、椅子に座ってあぐらがかきたいという方にもオススメのデザインです。

宮崎椅子製作所

こちらは徳島で椅子を製作している宮崎椅子製作所のribチェアです。

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外側は角のある部材で構成されていて、背の部分は丸いスポークが4本で構成されています。見たことあるようなデザインでありながら、細かい点にも気配りがされていて独特のフォルムをしています。こちらの椅子はチェリー材が選択できます。上の椅子はチェリー材にブルー系のファブリックの組み合わせになります。チェリー材はブルー系のファブリックやイエロー系のファブリックが似合います。

いのうえアソシエーツ

腰の椅子というコンセプトでデザインされているAWAZAチェアです。ソリウッドの吉祥寺ショップには、AWAZA LDR(回転椅子)、AWAZA LDチェア、MA-01の3タイプの椅子を展示されています。この中で、MA-01だけはチェリー材を選ぶことが出来ません。それ以外のものはチェリー材で製作が可能です。

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チェリー材にイエロー系のファブリックを合わせた回転椅子です。個人的にはオススメの組み合わせです。

賢木@吉祥寺

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