2017.05.30

新作の耳つきテーブル天板、削りました。【No.1934】

だいぶ暑くなってきましたね。日中外で仕事をしていると汗をかくようになりました。そんな中で耳つきテーブル用の板を少し削りました。Webサイトに削る前の状態で掲載していた板3組も粗削りしました。これらの板は1日に吉祥寺ショップに運ぶ予定になっています。何もなければ1日の午後からソリウッドの吉祥寺ショップで見ることが出来ます。今回運ぶのはミズメ1セット、チェリー1セット、ウォールナット2セットの計4セットです。

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D91テーブルです。W1500×D850mm程度の大きさの2耳つき2枚はぎブックマッチ天板です。材はミズメです。ミズメ材は一般的にはあまり知られていない樹種ですが、業界内では評価も高く人気の樹種です。ただし、流通量があまり多くないのでなかなかお目に掛かることができません。おそらく大径のミズメ材はもうそんなに残っていないはずです。こちらの板は同じ丸太から製材した隣合った2枚の板を使用しています。そのため木目がほぼ左右対称になっています。厚みは耳つきテーブルとしては薄く35mm程度になると思われます。

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入り皮と呼ばれる部分があります。これは成長の過程で樹皮を巻き込んでしまった部分です。割れではありませんので拡がったりすることはありません。ミズメ材はカバノキ科の木でカバの仲間になります。ミズメザクラと呼ばれることもありますが、サクラではありません。適度に硬さもあってテーブル天板には最適な樹種です。きめ細やかな木目がとても綺麗です。私も好きな樹種のひとつです。1番好きな樹種はなんですか?と聞かれたらミズメと答えます。(今のところ…)

ミズメ材は樹皮に近い部分は白っぽい色をしていて、中心に近い部分は赤味がかった色をしています。なので、色の違いはハッキリしていてコントラストの強いテーブル天板に仕上がるでしょう。

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こちらはC84テーブルになります。長さは2m以上も対応できます。4枚の板をはぎ合わせていますが、もともとは2枚の板でした。2枚はぎでテーブル天板になる幅があった板でしたが、真ん中でパックリと割れてしまったのです。そのため真ん中でカットしてそれぞれ2枚にしてはぎ合わせをしました。大径木のチェリー材によく見られるメラメラしたような木目が出ていて綺麗です。同じ丸太から製材された板を使用しているので4枚はぎであっても全体の統一感はあります。このテーブル天板に使われている板は柾目といって木目がまっすぐに通っている部分がほとんどです。そのため他のチェリー材のはぎテーブルに比べると木目は大人しくスッキリした印象です。

チェリー材は北米産の木材です。アメリカ版の”さくら”です。国産の”さくら”で家具に使われるのはヤマザクラ材です。お花見で有名なソメイヨシノを家具用材として使用することはほとんどありません。ヤマザクラ材はなかなか良材が手に入らなくなってしまいました。もちろん材木市場で見つけたら仕入れるようにしていますが…チェリー材の方は丸太でも日本に輸入されています。ソリウッドで製作しているチェリー材の耳つきテーブルは丸太でアメリカから輸入されて日本で製材された板を使用しています。

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チェリー材の柾目が綺麗な天板です。長さも長く大きなテーブルが製作可能です。柾目に近い板だけで製作できる天板もそれほど数は多くありません。4枚はぎと少しはぎ枚数は多めになりますが、この機会をお見逃しなく。気になる方はぜひソリウッドの吉祥寺ショップにお越しください。お越しになれない方はメールや電話でお問い合わせください。

瑞木@相模湖

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