2017.04.24

仕入れた耳つきテーブル用の板の中からクルミとカバの板を紹介します。【No.1898】

先日のブログでは仕入れた板を乾燥させる前にする下準備について紹介しました。1枚1枚の板の管理は結構面倒な作業です。はじめにしっかりと識別させておかないと後でいついくらで仕入れた板なのか分からなくなってしまいます。なんせ使用できるのは早くて半年後で、1年後2年後に使用する板も有るわけです。そんな先まで板の情報を覚えておくことは私には出来ないので、はじめにしっかりと識別して記録しておきます。

仕入れた耳つきテーブル用の板は、樹皮を剥がしてしばらく天然乾燥させます。

まだ仕入れた全部の板の検寸と撮影が終わっていませんが、半分くらいの板はサイズを測って撮影をしました。今日はそれらの板を紹介したいと思います。使用できるのは乾燥後なので、すぐに耳つきテーブルを製作できる訳ではありませ。でも、この樹種はこんな木目をしているんだとか、へーこんな板もあるんだと知ってもらえるとこちらとして嬉しいので紹介しておきます。

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クルミの板です。ソリウッドではクルミの仲間である北米産ブラックウォールナットを使うことが多いです。耳つきテーブル用のウォールナット材も在庫があります。でも、国産のクルミ材を使用することはあまり多くありません。クルミ材の耳つきテーブルも過去に数台製作したことがありますが、今は在庫も無い状態でした。そんな中、市場に並んでいた厚み60mmのクルミ板。そこそこ幅があって60mmに挽いてあるクルミ材はそんなに市場に並んでいる機会が多くはありません。少しカタチに難がありますが、なんとか耳つきテーブルに出来ると思って仕入れました。価格も想定範囲内でしたからね。同じ丸太から製材された7枚セットです。上の写真は1番幅が広い板です。

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端の方はこんな感じです。同じ丸太から製材されているのでカタチや色が似ていますよね。(当たり前ですが…)日本国内には何種類かのクルミが生えているそうですが、家具使用されるクルミはオニグルミという樹種です。家具業界や木材業界で単にクルミと言うとオニグルミを指している場合がほとんどです。ソリウッドでは広葉樹材を使用しています。クルミ材は家具に使用される広葉樹材の中では柔らかい材になります。色は褐色で木目はほどほどに現れます。導管の狭い散孔材にしては導管が広めなので木目がそこそこに現れる訳です。クルミ材は醸し出す全体の雰囲気が柔らかいです。ソリウッドではストレートカットテーブルの定番樹種としてクルミ材を追加しました。その柔らかい雰囲気を気に入ってもらえる方が多くコンスタントに注文を頂いています。

乾燥もそれほど難しい板ではないので、今後大きく割れたりすることはすくないと思いますが…と書いてから数年前に仕入れたクルミ材が真ん中でパックリと大きく割れたことを思い出しました! そうならないことを願います。

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こちらはカバ材です。表面に割れ防止剤が塗られているので塗装した後の色に近い色が出ています。こちらも同じ丸太から製材された3枚の板をセットで仕入れました。3枚の内から2枚を選んで耳つき2枚はぎテーブル天板にしようと目論んでいます。カバ材は緻密な木目の中に入れ皮があったりとワイルド感も感じられる板が多いです。特に幅が広い板にそういう傾向があります。この板も文句なしに良い表情をしていると思います。割れが少なく乾燥してくれることを切に願っています。

カバ材は重さもそこそこあり、硬くて粘りもあります。テーブル用材としてはとても向いています。仕上がり感もよく、スベスベした木肌はとても心地良いです。

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こちらは現在吉祥寺ショールームに展示してあるカバ材の耳つき3枚はぎテーブル天板用の板です。粗削りをしてある状態の写真です。はぎ合わせもまだなので、サイズはある程度お客様のご要望に応えられます。カバ材の耳つきテーブル天板が気になる人はぜひ吉祥寺ショールームで実物のカバ材を見て、触ってみてください。

今回仕入れたその他の板に関してはまた後日このブログで紹介しようと思います。では。

瑞木@相模湖

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