2017.03.26

「CLASS-S」なトチ材の耳つきテーブル【No.1869】

少し前に吉祥寺ショールームでネットメディアから取材を受けました。それが記事になって公開されました。

JVCヘッドフォン|ハイクラスヘッドホンシリーズ「CLASS-S」Monthly Column vol.12「ソリウッド」耳つきテーブル

JVC社が展開するハイクラスのヘッドホンシリーズ「CLASS-S」シリーズの特別サイトの企画として掲載されているコラムになります。使い込めば使うほど味わいが深まる価値がでることをコンセプトにあったモノやコトをライターの中林直樹氏が紹介しています。「CLASS-S」シリーズには木を使っている商品のラインナップもあり、その流れでソリウッドの耳つきテーブルを紹介頂くことになりました。

ソリウッドのウェブサイトに掲載している写真とは違い、プロがライティングなどをして撮影した写真が掲載されています。ぜひご覧頂ければと思います

今回メインで紹介頂いたのは耳つきテーブルです。耳つきテーブルとは、丸太の状態で樹皮があった部分のカタチをそのまま残したテーブルをそう呼んでいます。パンの耳を連想して頂くとイメージがしやすいかもしれません。食パンの外側の茶色の部分を耳といいますよね。木の板でいうと樹皮の部分になります。樹皮そのものは、剥がれてきたり、そのままついていると虫が入りやすくなったりするので、乾燥に入る前に取り除いておく必要があります。樹皮を取り除くと中心の木部とは少し違ったテクスチャーが現れます。樹皮のすぐ内側にはいわゆる木目(山型が重なりあった模様)が出てきません。

先ほどのコラムでは主にT24のトチ材耳つきテーブルの写真を掲載頂きました。こちらは天板の厚みがなんと60mmもある迫力満点の2枚はぎ天板になります。トチ材は板の中心と端の部分の色味がはっきりと違いがあります。中心部分は淡い茶褐色で、樹皮にちがい部分はクリーム色っぽいより明るい色味になります。ウォールナットやチェリー材の場合、この色が明るい辺材部分はさほど面積的に大きくありませんが、トチ材の場合は辺材の割合が高くなる傾向にあります。同じような特徴を持つのが、カバ材になります。また、トチ材は木目の肌理が細かくオイルで仕上げた天板の表面を触るとスベスベと気持ちよい感触を味わえます。

最近ではT24の天板のように厚みが60mmもあるものは少なくなってきています。大きな丸太の流通も少なく、あまり厚く製材しなくなった背景がそこにあります。市場などに出ているトチ材を見てもここまで厚い天板がとれるものは少なく、貴重ともいえるでしょう。

トチ材は個体差が激しい樹種でもあります。T24の板は比較的トチ材に現れる特徴を網羅しているオーソドックスなトチ材ともいえますが、中には同じ樹種とは思えないトチ材も見掛けることが多々あります。

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これは過去に製作して納品させて頂いたテーブルの天板ですが、これもトチ材です。なんとも言えない激しい木目が出ていますが、木の持つ力強さを感じさせてくれます。

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こちらもトチ材の天板です。赤身といわれる部分がなく、全体的に白く明るい色味になっています。端のほうには波打ったような模様が出ています。これは縮み杢と言われるもので、トチ材に多く見られます。一見すると、凹凸があるように見えますが、もちろん凹凸はなく平滑に仕上がっています。

こうしてみると、同じ木目がでることはない無垢材のテーブルの中でも、トチ材は個性的で想像を超える表情を見せてくれる材です。まさに世界で唯一の佇まいといった感じです。

トチ材を選択されるお客様は、「明るめの樹種で耳つきテーブルを探している方」「木目のキレイさに惚れてしまった方」「圧倒的な存在感とスベスベの肌触りに心奪れてしまった方」などその理由も様々な木がします。

冒頭で紹介したT24のトチ材2枚はぎ天板はオイルが塗られた仕上がった状態で吉祥寺ショールームに展示してあります。ショールームでは仮の脚に天板を乗せているだけの状態ですが、ご注文を頂いた段階で、脚を製作して天板と脚をしっかりと固定した状態でお届けします。興味のある方はぜひ一度実物をご覧頂ければと思います。

賢木@吉祥寺

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