2017.02.19

テーブルと椅子どちらを先に決めるべきか?【No.1834】

今年もまた花粉症の季節がやってきました。個人的にはやってきてしまった・・・という感じです。三日前あたりからのどの奥に違和感を感じるようになり、徐々に鼻水がでるようになってきてしまいました。こういった仕事柄、木についてはものすごく好きなんですが、この季節だけは「スギ」や「ヒノキ」は勘弁してほしいという気持ちになります。ソリウッドでは、広葉樹を専門にしているので、普段は「スギ」や「ヒノキ」を目にすることはほとんどありません。長く使う家具に使うには、やはり硬い木が適していると考えています。その点、「スギ」「ヒノキ」に代表される針葉樹は広葉樹に比べ、柔らかく、爪を立てて押してみると簡単に爪の跡がついてしまいます。ですので、普段の接客やテーブル選び方講座では、ダイニングテーブルを考えているのであれば、ある程度の硬さがある広葉樹から樹種を選ぶことをオススメしています。

ですが、こんなネットの記事を見つけてしまいました。

針葉樹材が広葉樹材に化ける!これは林業イノベーションだ

針葉樹材にサトウキビなどから抽出して物質を針葉樹材に含浸させると広葉樹材のように硬くなるという驚きの技術があるそうです。すでにノルウェーで製造・販売されていて日本でもわずかながら導入事例があるそうです。この技術が普及すると、針葉樹でも強度でひけをとらないダイニングテーブルなど家具が作れることになるかもしれません。ちょっと気になったので、紹介してみました。

さて、今日の本題はダイニングテーブルと椅子の購入を検討している際、テーブルと椅子どちらを先に決めるのがよいのかという点です。先日お客様から「テーブルを決めてから椅子を探すのがよいのか?その逆がよいのか?」と質問を受けました。最近ではダイニングセットといった決まったテーブルに決まった椅子という買い方ではなく、それぞれ別々に検討される方が増えています。ソリウッドの店も後者の考え方で提案をしています。テーブルはソリウッドオリジナルのストレートカットテーブルや自社で板の買付から乾燥・製作まで行っている耳つきテーブルを展示して、椅子については、国内で生産されている3つのブランドの椅子を取り扱っています。扱う椅子を決める際には、ソリウッドで製作しているテーブルに合うか合わないかについては考慮していますが、出来るだけ選択肢は多くあったほうがよいと考えます。椅子は座る人の体型によって座り心地も違いますし、見た目の好みも人それぞれです。家族だからといって全員同じものを一番気に入るといったことは少ないでしょう。

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ソリウッドのダイニングテーブルにISU-WORKSのHUGチェア・RINチェア・LENチェアを合わせた納品事例になります。

少し話がそれましたが、テーブルと椅子を違うメーカーのもので検討する場合、それぞれの寸法があっているかを確認することが重要になります。ですので、どちらかを一方的に先に決める必要なないと思います。もし、どちらか気にいったものがあれば、それにあうサイズを確認し、もう一方を検討しても良いと思います。また、どちらがサイズの調整がきくのかも確認するとよいでしょう。テーブルと椅子の関係については、このブログでもなんども取りあげていますが、「差尺」という指標がポイントになります。差尺はテーブルの高さから椅子の座面高をひいた数値で、これは28〜30cmであれば、違和感なく食事が出来るとされています。気を付けて頂きたいのは海外からの輸入ものと日本国内で企画生産されたものを一緒に使おうとする場合です。海外製のテーブルではテーブル高750mmといったものもあります。これに日本で作られている座面高420mmぐらいの椅子を合わせようとするとやはり、テーブルが高く感じてしまう人が多いと思います。この場合は、テーブルの脚をカットして調整することが出来るか、もしくは椅子を少し高く製作出来るかを確認してみるとよいでしょう。

賢木@吉祥寺

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