2017.01.28

今日は木工教室の新年会でした!【No.1812】

今日は木工教室の新年会でした。比較的温かい日で良かったです。多くの生徒さんに参加して頂いて無事に終わりました。私が記憶している限りでは最多の生徒さんが参加してくれました。基本は食ったり飲んだりですが、ほかの新年会と違う点はお楽しみのゲーム大会でしょう。やるのは普通のビンゴゲームですが、景品が他の新年会とは違います。景品に用意しているのは、板です。自分が当たった板を使って作品を作ってもらうというのが狙いです。

今回の目玉賞品は、ウォールナット材の1枚板。幅は500mm程度ですが、長さが3mを超えています。3mを超えている板はそれほど多く流通しないので貴重です。割れが入っていたりしますが、綺麗な木目がでているウォールナット材です。実はこの板は丸太を1本同じ厚みで製材した板の1枚です。この丸太から製材した他の板は耳つきの2枚はぎテーブルに使用しました。丸太1本を同じ厚みで単に製材することを丸挽きやダラ挽き、ズバ挽きと呼んでいます。

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丸挽きとはこういう事です。製材した板を積み重ねるとほぼ元の丸太の形に戻ります。単純に端から端までズーと挽いただけです。幅広い板材がとれる丸太ではこうした挽き方をすることが多いです。細かく部材をとる場合は角材をとる部分、板目の板をとる部分、柾目の板をとる部分などと分けて製材していきます。ソリウッドで使用する耳つき板は丸挽きした板が多いです。

話を元のウォールナット材に戻しますね。このウォールナット材は某ツキ板メーカーから仕入れたものです。ツキ板で有名な会社ですが、普通の板材を販売している部署もあるそうです。そこの方から声をかけてもらって仕入れたのが先ほど紹介したウォールナットの板です。大きな節がある丸太だったので、ツキ板にはならないので普通に製材して板として販売しようとしたものだと思います。確かに節や割れが目立つ板でしたが、ソリウッドでは充分に使用できると判断して仕入れました。実際に狙い通りに耳つきテーブル天板を数セット製作することが可能になりました。それ以外の板も活用の余地がありそうです。で、1枚は新年会の景品になった訳です。

今回の新年会ではウォールナット材の板を何枚か景品にしました。長さをカットした際に出た端材や割れてしまった部分をカットした時の端材などです。端材といってもなかには結構大きめな板もあります。いずれも丸太のまま日本にやってきて日本で製材された板です。乾燥はソリウッドの木材乾燥庫で行いました。板に負担をかけない程度の温度までしか上げないようにして乾燥させているので、ウォールナット材が本来持っているやや紫がかった色をしています。現地で中温から高温にかけて短時間で乾燥させた板とは色の出方が少し違っています。どちらもそれぞれの良さがありますが、紫がかったウォールナット材はとても綺麗です。

チェリー材の板も何枚か景品にしました。チェリー材は比較的小さめの板が多かったです。中には綺麗な杢が入っている板もありました。ウォールナット材やチェリー材はソリウッドでよく使用する木材なので、景品になる板も多めです。

その方にはミズメ材、ヤマザクラ材、トチ材、セン材、ケヤキ材、カバ材を景品にしました。ミズメ材はカバ材の仲間でやや赤味がかっているのが特徴です。仕上げると少し透明感があってとっても綺麗です。私が好きな樹種の1つです。好きなので必然的に仕入れる事が多くなりました。ただ、乾燥中に割れがたくさん入ってしまったりするので、狙い通りに使用できないことが多々あります。狙い通りに使用できなくなった板は新年会の賞品になることが多いです。

賞品にした板の写真を撮り忘れてしまったので、イメージしにくい話になってしまいました。が、なんとなく木工教室の新年会の景品のイメージがついたでしょう?

生徒さんが作品と仕上げた際にまた紹介したいと思います。

瑞木@相模湖

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