2016.09.26

ウォールナット材の耳つき板たくさん仕入れました。【No.1688】

材木市場に出向いて仕入れた板が工房に届きました。今回は量は少なめでしたが、ウォールナット材ばかりを仕入れました。ウォールナット材をまとめて仕入れたのは久しぶりです。なぜなら今まで価格が高くて買えなかったからです。買えない訳ではなかったんですが、他の樹種と比べるともの凄く高いんですね。比較してしまうとちょっとバカらしくなってしまうので、買う気が湧いてこなかった訳です。人気があるから価格が上がる訳で、セリをしていてもウォールナット材の時はどんどんと値が上がっていきます。こういう場面だと私の天邪鬼的な性格がでてきて躊躇してしまうんですね。もっと安くて良い板はたくさんあるじゃないかと…

そんな訳でウォールナット材の在庫量が少なくなっていました。でも、ウォールナット材のテーブルを求めてお客様はいらっしゃいます。やはり価格で躊躇してしまってはいかんということで、今回の仕入れではウォールナット材に絞っておこないました。ちょうど求めているサイズのウォールナット材が多く出品されていたのでタイミングも良かったです。他の樹種で欲しい板はいくつかありましたが、ここはグッとこらえてウォールナット材に集中して仕入れましたよ。

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2枚はぎでテーブルになるサイズを中心に仕入れています。この板は幅が500mm前後でちょうど良いサイズです。大きめの節が2つあります。節の周りに細かい割れが入ると思いますが、樹脂で埋めれば問題ない程度と判断しています。同じ丸太から製材された板もゲットしたので、統一感のある天板に仕上がると思います。

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こちらは違う丸太から製材された板です。こちらも同じ丸太から製材された複数の板を仕入れました。共木(同じ丸太から製材された板)でテーブル天板が製作できます。この板は色も木目も良さそうです。といっても真ん中部分には割れ防止剤が塗られていて本来の色がどんなかはちょっと分かりづらいですが…どの板も厚みは60mm。乾燥中に反ったり捻れたりするので、このままの厚みでテーブル天板にすることはできません。乾燥中の反り捻れ具合にもよりますが、だいたい45mm厚くらいで仕上がれば良いと思っています。最近は厚い天板を求めるお客様も少なくなりました。40~45mmで仕上がるくらいがちょうど良いかなと感じています。

今回仕入れたウォールナット材は製材されてからまだそんなに時間が経っていないと思われます。樹皮がほとんど剥がれていたので、伐倒されてからしばらく時間が経っているとは思います。まあ、アメリカから船便で輸入されているわけですから少し時間が経っているのは当たり前ですが。製材されたばかりの板は水分をたくさん含んでいます。なのでズシリと重いわけです。材木屋さんは板を少し持ち上げてみて乾燥してるか、まだ乾燥してないかを判断することもあります。私も自信はないですが、なんとなく分かります。乾燥してない板はどんな樹種であってもズシッとした重みを感じます。水分計で計測したところ含水率60%ほどの板がほとんどでした。

こうした水分をたくさん含んでいる板をいきなり人工乾燥庫に入れてしまうと大きく割れてしまう可能性が高くなります。乾燥庫に入れると表面の水分がまず抜けていきます。内部にたくさん水分を含んでいると表面と内部の水分量に差がでます。そうした状態になると木口から割れが入ってしまいます。なので、はじめのうちは急激に表面が乾燥しないようにするべきです。外に桟積みして置きます。だいたい半年から1年ほどすると含水率が20~30%ぐらいに落ちます。それから木材乾燥庫に入れるのが一般的です。

良い板を仕入れても乾燥中に大きく割れたり、反ったりするとせっかくの板が使えなくなってしまいます。乾燥はコントロールが効かない面が大きいので、運に任せるしかないんです。上手く乾燥してくれますように。

瑞木@相模湖

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