2016.08.27

節ありの板にしか現れない木目もあるんです。節も個性として認めて良いと思います。【No.1658】

明日28日は恒例となっている【無垢材テーブル選び方講座】開催日です。 無垢材テーブルが欲しいなと考えている方でいろいろ調べているうちにどれにすればよいか分からなくなったという方はいませんか?今はネットで調べるといろいろな情報がでてきますので、選択する際に迷ってしまうことも多くなりました。そんな現状を踏まえて始めたのが【無垢材テーブル選び方講座】です。ソリウッドではこのブログを中心としてWebサイト上で多く情報を掲載していますが、最後はやはり実物を見てもらって話を聞いてもらうのが最善なのではないかと考えています。もちろん、お店に来られない方のためにネットを活用するのは続けていきますが…

【無垢材テーブル選び方講座】では、樹種・サイズ・仕上げ方法の3つのポイントに絞ってあなたに最適な無垢材テーブルを選択してもらうためのアドバイスをさせて頂きます。講座終了後に個別の相談に応じることも可能です。お時間ある方はぜひ参加してみてください。28日の14:00からソリウッドの吉祥寺ショールーム、『ソリウッド・クラフィス』で開催します。事前に連絡を頂いた方のお席は確保させて頂きます。が、飛び入りの参加も可能です。講座について詳しくはこちらをご覧下さい。

さて、今日の話題は木材の欠点についてです。木材業界では節や虫穴、入り皮、割れなどは欠点として扱われています。要するにそういったものがあると板の評価が落ちるということです。そして欠点のない板が良いものとして扱われます。当然といえば当然ですね。欠点のない板は無地などという等級が付けられることもあります。

でも、木を製材した板には節がある板があるのも当然なんですね。節のない木は存在しないので…どんな木も製材すればどこかしらに節が入ります。無節の板は単にその板にたまたま節が入っていなかったというだけです。無節の板の数以上に節がある板も存在しています。板のどの部分に節があるかも重要です。端の方にあれば製品にする際に取り除くこともできます。実際にソリウッドで製作しているストレートカットテーブルでは大きい節は省くか裏面だけに存在するようにしています。

でも、はぎ枚数の少ないテーブル天板を製作しようとするとどうしても節が入ってしまう場合があります。なので、ソリウッドの耳つきテーブルでは節ありの板もたくさん使っています。せっかく幅広い板があるのだから節を取り除くために狭くカットしてしまうのは勿体ないという考え方をしています。

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先日納品したウォールナット材の耳つき2枚はぎテーブルの天板にも大きめの節が2つありました。その1つが上の写真です。節の真ん中はどうしても割れが入ってしまいます。なので割れている部分は合成樹脂で埋めてあります。写真では黒く見えている部分が合成樹脂で埋めた部分です。樹脂で埋めてしまえば割れていたというのがパッと見ただけでは分かりにくくすることができます。節は欠点とされていますが、節の周りには綺麗な木目が現れることも多いです。枝が生える際にはどうしても周りに力が掛かります。そうした力によってギュッと凝縮されたような模様が生じます。上の写真でも節の周りに少し色が濃くなった模様が見えますね。こうした模様を生みだすことが出来るんですね、節は。むしろ節がないと現れない木目もあるんですよ。そういうのも個性として活かしていくのもありだと思うんですね。

この天板に使用した板は吉祥寺ショールームに展示してあった板です。展示してある状態での節はこんな感じでした。
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これを仕上げると先ほど掲載した写真のようになるんですね。節があっても適切に処置をすれは問題なく使用することができます。節がある板は節がない板よりも安く仕入れることができる場合もあります。なので、販売価格を少し抑えることも可能になります。吉祥寺ショールームには耳つきテーブル天板用の板を展示しています。その中から気に入ったものを選ぶ事ができます。節ありの板もいくつかあるので、興味がある方はぜひ吉祥寺ショールームへどうぞ。

瑞木@相模湖

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