2016.07.25

節ありワイルドなブックマッチチェリー材耳つきテーブルを納品しました。【No.1625】

今日は久しぶりに配達に行ってきました。オーダーで製作しているテーブルをお届けするのはそれなりにドキドキします。お客様が喜んでくれるのを直に感じられるのは嬉しいんですが…

さて、今日お客様の所に届けたのはこちらです。

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チェリー材の耳つき2枚はぎテーブルです。同じ丸太から製材された板を2枚使用しています。同じ丸太から製材された板を”共木”と呼んでいます。”ともぎ”と呼びます。板をはぎ合わせて天板を製作するときには”共木”の板を使用すると色や木目が揃って統一感が生まれます。でも”共木”の板を手にするためには丸太を製材するか、製材された板をセットで仕入れるしかありません。ストレートカットテーブルの用に4枚から7枚程度の板をはぎ合わせる場合は共木で揃えることは難しいです。そもそも、ストレートカットテーブルに使用している板は、材木屋さんに届いた時点でバラバラになっているので、どれが共木かというのも分からなくなっています。

はぎ枚数が2枚か3枚で少ない場合は”共木”で揃えることも可能になります。ソリウッドでは耳つきテーブルの2枚はぎや4枚はぎの天板は”共木”で作れる可能性があります。これらの板は材木市場に行って仕入れています。すでに製材された板ですが、2枚や3枚セットでセリに出されているものもあります。仕入れる際になるべく共木の板を集めるようにしています。

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冒頭で紹介したチェリー材耳つき2枚はぎテーブルに使用した板です。製作する前はこんな感じになっています。割れ防止剤が塗られていたり、汚れや変色していて削る前はどんな色や木目をしているのかは分かりにくいです。経験を重ねていくとなんとなく木目の様子が分かるようになってきます。

これらの板が冒頭の写真のようなテーブルになります。ご注文頂いたY様には一度工房に来て頂いて実物の板を見てもらいました。やはり実物を見ないと分からないという方が多いので、ご希望があれば写真を提供したあとに実物を工房に見に来てもらうことは可能です。現在は粗削りをした耳つきテーブル用の板を吉祥寺ショールームに展示するようにしているので、わざわざ工房に来て頂かなくても吉祥寺ショールームで板を見て頂くことが可能になっています。

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丸太から製材されたときに隣合っていた板を使っているので木目がほぼ左右対称になっています。こうしたはぎ合わせの方法をブックマッチと呼んでいます。本を開いたように木目が並ぶのでこう呼ばれています。”アジの開き”方式と呼んだ方が日本人にはピンと来るかも知れませんね。ブックマッチ方式のはぎ合わせは2枚はぎならではの表情になります。1枚板テーブルでもこうした表現は出来ません。人によっては2枚はぎのブックマッチのはぎ合わせの方が1枚板よりも好みという方もいると思います。お客様もブックマッチの天板を気に入ってくれる方が多いですね。吉祥寺ショールームに展示してある板もブックマッチの板の方が人気がある気がします。ただし、ブックマッチではぎ合わせられる板というのは少ないのでなかなか都合よくいかないんですね…

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このテーブルに使用した板には節が何カ所かあります。通常は節なしの板が価値が高いとされています。節があるとその分価値が下がるのですが…節があった方が天板の表情に面白みがでてくるのも確かです。2枚はぎ天板とかだと節ありの板も積極的に採用しています。節穴や割れている部分には合成樹脂流し込んで埋めるので使用上問題があることはほとんどありません。手で触ると多少の段差はどうしてもでてしまいますが、ゴミが溜まったりということはないでしょう。むしろ節があった方がワイルドな天板になるし、節のまわりに面白い木目が出ることも多いですよ。

乾燥が終了して製作が可能な耳つきテーブル用の板はこちらのページに掲載しています。気になる板があった場合は吉祥寺ショールームまでお問い合わせ下さい。希望サイズを教えて頂ければ見積り致します。

瑞木@相模湖

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