2016.04.22

想像以上に木目が格好いいぞ、ハナミズキ。木の豆皿購入したよ。【No.1531】

以前木工教室に通ってくださっていた前田洋さんがグループ展を開催されているので、休みの日を利用して行ってきました。場所は神宮前にある器屋+ギャラリーのshizenさんです。JR千駄ヶ谷駅から歩いて10分ほどの所にあります。民家を改装してある小さな建物です。少し奥まった所にあり分かりにくいですので、行かれる方は地図を確認してくださいね。

160422_3.jpg
160422_4.jpg

木のしごと 四人衆 展 ということで4人の木工作家の作品が展示販売されています。前田さんは木工旋盤を使って製作した器や一輪挿しを出品されています。木の器が多いですが、木のカトラリーを中心に出品されている作家さんもいます。

教室に通われていた時期は数年前になるのでご無沙汰になっていましたが、少し前に材木市場で前田さんに偶然合いました。この前にも個展のお知らせを頂いていたのですが、都合がつかず行けなかったので今回は必ず伺おうと決めていました。たまたま前田さんが在廊している日が私の休みの日だったのもラッキーでした。

前田さんはいろいろな木材を使って作品を作っています。ウォールナット材やサクラ材など木の器ではメジャーな木材だけでなく、マイナーな木も使っています。マテバシイやハナミズキなど木材利用されることの少ない木の器も出品されていました。これらの木は主に街路樹として植えられいてそれほど太くなりません。そのため板にして木材として利用されることはほとんどありません。前田さんはこうした木を造園業などをしている方から分けてもらったそうです。マテバシイはブナ科の常緑樹でドングリもなる木です。ブナ科だけにブナに似ている木目をしていました。ブナのように放射組織が点状に見えます。色はブナよりも赤っぽく感じました。

そして私が1番気に入ったのはハナミズキの豆皿。ハナミズキは街路樹として有名ですよね。私が生まれ育った武蔵野市では市の木としてハナミズキが定められています。また私の名前が含まれているのでとても親近感が湧く木です。しかし、これまでどんな木目をしているのかは知りませんでした。大きくならないので木材としての利用価値は少なく製材されることはほぼありません。皆さんもハナミズキって木は聞いたことあるでしょう。また、生えている木を見た事ある人は多いはずです。でも、どんな木目をしているかはほとんどの方が知らないと思います。木材事典でも見たことないですから…

160422_2.jpg

これが私が購入したハナミズキの豆皿です。どうです?こんな木目なんですよ、ハナミズキ。茶色の模様はもしかしたらなにかの菌の影響かもしれません。木の中心部分は赤褐色、周辺部分は白っぽい色をしてそうです。色や木目の様子はカバ材に似いてます。そして茶色の模様の部分はトチ材の心材に似ていますね。ミズキという木は白っぽくて柔らかい木です。なのでハナミズキもそういう材なんだろうと勝ってに想像していました。実際は全然違いました! かなり私好みの木目と色でした。

前田に聞いた話では、このギャラリーのオーナーさんもハナミズキの豆皿を気に入って下さっているそうです。というわけでオススメですよ、ハナミズキの豆皿。

その他に目にとまったのは前田さんが製作したカバ材のお皿です。上質なカバ材が使われています。木目がとても綺麗なカバ材だったので前田さんに話を聞いたところ、特別な材ということが分かりました。というのも、某楽器メーカーがストックしていたカバ材を放出することになって運良く手に入った木材だそうです。普通なら僕らでは手に入らない板と話していました。やはり良い板だったんだと納得。自分にも少しは木を見る目が養われてきたのかなと少し嬉しくなってしまいました。

実は私も趣味として木のお皿などを作っています。一時中断していましたが、この展示会でまたやりたくなって木工旋盤を引っ張りだしてきました。仕事の休憩時間などを利用して少しずつやっていこうと考えています。木工旋盤ってどんな機械なの?という方は以前に私が書いたブログエントリーをご覧ください。

木工旋盤ってどんな機械?【No.1283】

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、欧米では趣味として木工旋盤を使った作品作りをしている方が多くいます。日本でも最近は趣味で木工旋盤を楽しむ方が増えてきていると聞きます。しかし、木工旋盤を購入できるお店も限られていますし、教則本といった類いのものはほとんどありません。日本だと設置する場所の問題もありますしね… でも、刃物を当てて木を削るというのは結構気持ちの良いものです。

前田さんのグループ展は25日まで開催されています。木の器やカトラリーに興味がある方はぜひ足を運んでみてください。

※ソリウッドの木工教室では、木工旋盤の使い方などは教えていませんのでご注意を。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest