2016.01.29

ソリウッドは無垢材家具専門店です。”無垢材”って何?という方はこちらをどうぞ!【No.1447】

ソリウッドでは木を使ったテーブルや棚などを製作・販売しています。木と言っても様々でソリウッドが扱っているのは、無垢材と呼ばれるジャンルです。では無垢材とはなんなのか?我々は無垢材家具や無垢テーブルといった言葉を当たり前のように使っていますが、意味がよく分かっていない方も多いのではないかと思っています。

はじめに辞書で調べてみましょう。私の手元にある2冊の国語辞典で調べてみました。三省堂の新明解国語辞典 第5版で調べてみると残念ながら【無垢材】という言葉はありません。もちろん【無垢】という項目ならあります。以下【無垢】の抜粋です。

【無垢】1.〔仏教で〕煩悩を離れて、汚れが無い状態。中略 
    2.交じりものが無い様子。「金-〔=純金〕」
    3.全体が無地で1つの色〔特に、白色〕の衣服。〔染めていない物について言う〕

衣服についての言及はありますが、木材に関しては触れられていません。続いてもう一冊の国語辞典で引いてみます。ベネッセ表現読解国語辞典です。新明解国語辞典と同じように【無垢材】という項目はありません。以下【無垢】の抜粋です。

【無垢】1.心身に汚れがない。◎無垢なひとみ。◎純真無垢。
    2.〔仏教〕煩悩を離れ清らかである。また、そのような境地。◎無垢の浄土
    3.無地の衣服で全体が同じ色をしている。また、そのような服。◎白無垢
    4.混じり気がない。また、そのようなもの。◎金無垢。類▶純粋。

改めて辞書を引いてみて、わたくし結構ショックを受けています。当然、【無垢】の項目には無垢材といった木に関する事柄が書かれていると思っていました。逆に衣服については全く想像していませんでした。白無垢という例を見て、なるほどと思いました。という訳で無垢材や無垢家具といった言葉は全然一般的な言葉ではなく、ごく限られた世界でのみ通用する業界用語だったようです。家具業界や木材業界はもちろん、建築業界では通用する言葉であることは間違いないですが…

国語辞典による所の”混じり気がない”というのが該当すると思います。要するに混じり気がない木という意味で無垢材という言葉を使っています。こう解説すると「木に混じり気がない」ってどういうこと?と思われる方もいるでしょう。

木製家具の多くは合板やフラッシュ構造といったもので製作されています。このジャンルにはいろいろと細かいな違いがあるのですが、要するに外と中に違う種類の素材が使われているという事です。表面に1mm以下のツキ板という木材をスライスしたものが貼られています。そしてそれ以外の中見は違う素材です。木の場合もあるし、木では無い場合もあります。

これに対して、”無垢材家具”は木そのものしか使用していません。外と中が違う素材ということはなく、全部同じ木材というわけです。ウォールナット材の無垢材と言った場合、表面の下はラワン合板といったことはありません。よく間違われますが、部品の一部に合板を使うことはあります。例えば、背板や引き出しの底板です。ここにはシナ合板を使うことがあります。背板や引き出しの底板には合板を使っていても本体が無垢材で製作されていれば”無垢材家具”になります。

なんとなく分かって頂けましたでしょうか?

ソリウッドは無垢材家具専門店です。合板などの木質素材をメインに使用した家具は製作していません。そうした家具を製作するのに便利な機械も持っていないので化粧合板やフラッシュ構造の家具を製作するのには向いていません。

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無垢材家具はこうした板を使って製作しています。丸太から製材した木そのものです。なので、丈夫ではありますが重さは結構あります。残念ながら丈夫な広葉樹無垢材で家具を製作する限りはある程度の重さを覚悟しなくてはいけません。軽い無垢材家具というのは存在しないと考えた方が良いと思います。無垢材のテーブルは標準的な大きさで20kg以上はあります。大きくなればなるほど重くなります。丈夫さを求めれば重くなるのは覚悟しなくてはいけないでしょう。

でも、テーブルや棚はそう頻繁に動かすものではないですからね。

テーブルの脚の裏にフェルトを貼り付ければ、引きずって動かしても床をキズつけることはないですし、力もそれほど要らずに動かせます。持ち上げるのは大変ですが… ソリウッドではテーブルの脚裏や棚の下に貼るフェルトをサービスでつけています。設置場所がフローリングの場合はフェルトを貼り付けて納めています。下が絨毯や柔らかいマットの場合はフェルトを付けない方が良いです。

というわけで本日のエントリーは”無垢材”とは何かについて書きました。一言でまとめると、”無垢材”とは木そのものの事です。無垢材はどこを切っても中からまた無垢材がでてきます。外と中が違うということがありません。端から端まで同じ素材が連続して続いている訳です。だから、丈夫で質感のよい家具を作ることができるのです。

瑞木@相模湖

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