2016.01.24

チャンチン材の耳つき天板が吉祥寺ショールームにきた【No.1442】

吉祥寺のショールームで現品販売のため、展示を開始した耳つき天板を紹介します。

その名も「チャンチン材2枚はぎ」!

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チャンチン材とは、木に関する知識がある方、木工業をされている方でも聞いたこと、見たことないという方がいらっしゃるかもしれません。ウォールナット材やチェリー材など無垢材家具業界ではメジャーな材に比べるとこのチャンチンはマイナー存在だと思います。それでも、個性的な色味と木目の出方をしていますので、きっと気にいってもらえる方もいらっしゃると思います。

さて、チャンチン材ですが、日本でも街路樹などで植栽されているものをあるようです。主な産地は中国です。こちらの天板に使われているチャンチン材は、仕入れを担当している瑞木@相模湖が岐阜の材木市場にいった際に、競り落としたものです。私が初めて見たときにはまだ削っていない状態でしたが、濃いオレンジ色をしていたのでケヤキっぽい感じの木だなと感じました。

センダン科の木といえば、マホガニー材が有名です。マホガニーは赤茶褐色の材で古くから家具などに使われおり高級家具材と知られています。マホガニー材の中でも最高級とされるのが、中南米のホンジュラスで採れるホンジュラスマホガニーです。ただ、ホンジュラスマホガニーは現在では資源が少なくなってしまい伐採禁止になっています。ですので、ホンジュラスではない国でとれたマホガニー種の材をアフリカンマホガニー、アジアンマホガニーなどといった名称で流通されています。さて、今日の主役チャンチン材ですが、マホガニーに比べると赤の色合いが薄く、どちらかというとオレンジが強い感じがします。色味や木目をみると、先ほども書きましたがケヤキ材に似ています。

チャンチン材について調べようと「原色インテリア木材ブック」をみてみると、チャンチン材もしっかり掲載されていました。そして、もうひとつ、「チンチャン」という木があることが判明しました。これまた、聞き慣れない材です。チンチャン材はマメ科に属していて、タイやビルマなどのアジア諸国で産出されているようです。材は少し赤身がある褐色ですが、チャンチンほど色濃くありません。同じマメ科のホンシタン材に似ていることもあり、ホンシタンの代替材として使われることもあるそうです。また、ブビンガ材など他のマメ科の樹木と同じように比重が高いです。「原色インテリア木材ブック」によると、比重1.04とあります。比重が1を超えると水に沈んでしまうぐらい、重い木ということになります。

比重の話になったので、今日の主役チャンチン材の比重についても調べました。チャンチン材の比重は0.53になります。平均的な広葉樹の比重といえます。

吉祥寺ショールームにやってきたチャンチン材2枚はぎの天板は、サイズ1650×D850で天板の厚みは40mmになります。4人掛けのテーブルとしては十分の大きさになります。幅600mmほどの大きめの椅子を2つ並べでも余裕がでてきます。

脚を製作するためのチャンチン材がないので、脚は他の材で製作することになります。オレンジがかった褐色の色味に合わせるのであればブラックチェリー材が適していると思います。脚のデザインはソリウッドの定番である4つのデザインの4本脚から選んで頂くことが可能です。その他のデザインでも相談にのることが出来ます。ただし、天板の裏にすでに脚をつけるための溝加工が済んでいるので4本脚以外は難しい面があります。

こちらの天板でテーブルを製作した場合の価格は、¥208,440(消費税込み)になります。W1650の耳つきテーブルとしてはお値打ちの価格をつけました。もちろん、定番の4つのデザインから選べる脚込みの価格になります。テーブルの高さもお好みのサイズで製作します。ケヤキ材やチェリー材で耳つき天板を探している方にもオススメです。ぜひ候補の1つとして検討してみてください。

賢木@吉祥寺

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